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“使えるスマホ”を叶えるアイテム研究所 第7回

スマホで音楽聴くなら家にはBluetoothスピーカーが欲しい!

2011年10月24日 12時00分更新

文● 行正和義

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ちょっと大きめだがワイヤレスが快適
「RDP-NWX500B」

やや大型ながらシンプルなフォルムにまとまっている

やや大型ながらシンプルなフォルムにまとまっている

 RDP-NWV600BやRDP-NWV25Bは、あくまでコンパクトで気軽にいい音を楽しもう、というコンセプトの製品だが(360度音場などというコンセプトなので仕方ないとは言え)モノラルな音が物足りないのは確か。

 より本格的なサウンドを、というならば、ソニーのBluetooth搭載スピーカーとしてはハイエンドになる「RDP-NWX500B」(実売3万円前後)がオススメだ。

本体正面。普段はほとんど見えないが、光のあて方でわずかにメッシュの後ろにあるスピーカーの配置がわかる

本体正面。普段はほとんど見えないが、光のあて方でわずかにメッシュの後ろにあるスピーカーの配置がわかる

上面の金属パネル部にスイッチが並ぶ。ちなみに反対側にはボリュームと再生/一時停止ボタン

上面の金属パネル部にスイッチが並ぶ。ちなみに反対側にはボリュームと再生/一時停止ボタン

背面中央には端子が並ぶが、DC入力とLINE-INのみと非常にシンプル

背面中央には端子が並ぶが、DC入力とLINE-INのみと非常にシンプル

前面の「SONY」ロゴ入りパネルを押し込むと、ウォークマン用トレイがゆっくりとせり出してくる

前面の「SONY」ロゴ入りパネルを押し込むと、ウォークマン用トレイがゆっくりとせり出してくる

 磁性流体サスペンション構造のステレオスピーカー×2と、中央のサブウーファー、背面には低音増強ユニットを内蔵と、ドック型スピーカーとしてはなかなか豪華。ウォークマンをセットするドッキングトレイ(クレイドル)を備えるが、トレイはロゴパネル内に収納されており、すっきりしたデザインになっている。

 音量や重低音の響きはなかなかのもので、本格的なスピーカーセットに比べればコンパクトとはいえ、相当な音量でも歪まずに再生してくれる。

側面から見ると、フロントよりもリアのほうにゆるい傾斜がかかったおむすび型となっている

側面から見ると、フロントよりもリアのほうにゆるい傾斜がかかったおむすび型となっている

上から見ると背面はゆるいカーブを描いており、背面側で低音を響くのによさそうだ

上から見ると背面はゆるいカーブを描いており、背面側で低音を響くのによさそうだ

 横からみるとおむすび型、上からみると曲面を描いた背面形状も、壁に近い位置に置いたときに密着しすぎるのを防ぎつつ、壁との空間を背面側の重低音ユニットの反響に用いているのに役立っているようだ。

スマホを並べてみるとやはりデカく感じるものの、ワイド液晶のノートPC程度と考えればそれほど気にならない(はず)

スマホを並べてみるとやはりデカく感じるものの、ワイド液晶のノートPC程度と考えればそれほど気にならない(はず)

 使ってみて特に気に入ったのは、幅401×奥行き160×高さ176mmという本体サイズ。オーディオマニアから見ると小さなスピーカーの域だろうし、ウォークマンやスマホで気軽に音楽を楽しみたいという人から見れば、ややでかくて重い(約3.15kg)と感じるかもしれない。

 しかし、それなりにコンパクトなものでも本格的にスピーカーをセットで導入しようと思うと、サテライトスピーカーにサブウーファユニットといった複数の機器を部屋のどこに設置しなければならない。

 すると、既存の家具の模様替えまでも検討するはめになるわけだが、NWX500Bのように一体型ならば設置も位置替えもかなり気軽に行なえる。

 なお、本機だけなくソニーのBluetoothドックスピーカー(今回取り上げた3モデル)はいずれも「Bluetoothスタンバイ」と呼ばれる機能を備え、スピーカーのBluetoothボタンを押しながら電源をOFFにすれば、次回はペアリング済みの端末から電源ONでき、部屋の中での配置の自由度はさらに増すはずだ(電源自動OFFもあるが自動スタンバイにならない)。ただこの機能はウォークマン用の機能であって、スマホなどでは使えないのが残念なところだ。

スマホだからこそ
ワイヤレスリスニングを!

ちなみに筆者はワイヤレスといっても赤外線のヘッドフォン「MDR-IF4000」を数年来使っていたりする。5.1ch系もそろそろBluetoothに移行してほしいところ

ちなみに筆者はワイヤレスといっても赤外線のヘッドフォン「MDR-IF4000」を数年来使っていたりする。5.1ch系もそろそろBluetoothに移行してほしいところ

 Bluetooth接続を用いたワイヤレスリスニングを試してみると、ペアリングしたスピーカーが居間にあって、電源を入れさえすれば音楽を流せる手軽さは驚かされる。

 AndroidでもiPhoneでもLINE-IN/OUTの1本繋げば済む話なのでわざわざ(若干価格が高くなる)Bluetoothモデルを買わなくても、と考えるのも当然だが、そのケーブル1本がなくなることで得られる便利さは結構大きい。

 ケーブル要らずという点ではRDP-NWV600BやNWB500Bはウォークマンを置くだけで接続でき、また多くの市場にあふれる(主にiPhone/iPod用の)ドック式スピーカーの類も基本的に上とか前にセットするだけと簡単ではある。

 しかし、ウォークマンやiPodのような携帯オーディオプレーヤーを自宅でスピーカーと合体させてミニコンポのように使うのとは異なり、ネットのブラウズなどほかの作業をしながらでも音楽を流せるスマホならば、あくまで端末は手元に置いておきたいもの。

 ドック式スピーカーは充電台としての用途もあるのは確かだが、すでにスマホは自宅の中でも居間でも寝室でも(さらにはトイレでも風呂でも)と、場所を選ばない携帯情報端末として活躍しているわけなので、ドックという束縛を与えることもないのではなかろうか。


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