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T教授の「戦略的衝動買い」 第165回

パーカー社の第五世代筆記具「インジェニュイティ」を衝動買い

2011年10月20日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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 スリムな割りにはズッシリと重量感があり、女性の反応は微妙かもしれない。外装のラバーの感触は良好で、細かなホコリやゴミも付着しない。キャップを取り外すと、見慣れた万年筆のペン先の様なモノが現れるが、これは伝統的な万年筆のペン先(ニブ)とは異なるモノだ。

筆者は、クラシカルなパーカー51(左)が大好きで、新旧数本のコレクションを集めている。右側は今回購入したパーカー インジェニュイティ

パーカー51(左)とインジェニュイティ(右)。キャップに付いた伝統的なパーカーがパーカーであることを印象づける「矢羽根」のクリップだけが唯一の共通点だ

ピンクゴールドのペン先端部とマットなブラックラバーの組み合わせは高級感がある

 実際のペン先はこのダミーのニブの裏側に存在する。一見するとシャープペンシルの芯の様なイメージではあるが、どちらかと言えば物理的にはローラーボールの芯先に近い。先端にはいくつかの溝が刻まれその溝をコンスタントに新開発の水性インクが流れて明瞭で速乾性の筆記を実現する仕組みだ。

キャップを取り外すと、一見して普通の万年筆に見えるが、ペン先(ニブ)はダミー。ユーザが筆記時のペン先の角度を理解、判断して、いつも同じ筆記角度を保持するための目安となるモノ

本当のペン先は、ダミーのニブの裏側に隠れているローラーボールの芯先のような形状だ

 多くのローラーボールペン同じく、インクカートリッジと芯先は一体化している。芯先は特殊な素材が使用され、使用開始後、60mくらい筆記する間に、本人のペン先の角度や筆圧によって芯先が適度に削れ理想的な形状に変化するらしい。その後600mくらい筆記する間、ずっと芯先の摩耗はすすみ、芯先が無くなる前にインクタンクが先に空になる様だ。

インクはカートリッジ式で、ペン先も同じユニットに取り付けられており、同時交換となる

 もちろん、新しいインクカートリッジにリプレースすれば、またしても、芯先のエージングからスタートだ。まだまだ覚えられない”インジェニュイティ”のターゲットは、「ヤング・アスパイアズ」。簡単に言えば、「高級良品を望むこだわりのある上昇志向の若い層」だそうだ。書き味に関しては、筆者は満足だが、ターゲットセグメントと設定価格には疑問を持っている。

ヴィトン(オマス)の万年筆をインジェニュイティに交換して最近の筆者は愛用している

意外と、シックな外観は時代を超えて残っているOldies But Goodiesなモノとも似合う

 どちらかと言えば、もっと安い普及帯商品と、もっと高いリッチ層向けの商品の二極分化を狙うべきなのかもしれない。「ボールペンでも万年筆でもない」という触れ込みのパーカーの第五世代ペン、三越のレシートを見れば……「ボールペン」と書かれていた。


T教授

今回の衝動買い

アイテム:パーカー「インジェニュイティ スリム ブラックラバーPGT
価格:2万1000円(銀座三越9階の文具売り場にて購入)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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