10月18日、PMCシエラ・ジャパンはSATA/SAS対応ハードウェアRAIDコントローラ「Adaptec RAID 6Qシリーズ」を発表した。
Adaptec RAID 6Qシリーズは、アクセス頻度の高いデータをSSDにキャッシュする「maxCache 2.0 SSDキャッシング」機能を搭載しており、データセンターやクラウドコンピューティングにおけるHDDのディスクアレイのパフォーマンスを大きく改善するという。
また、1秒あたりのI/Oオペレーション(IOPS)を最大で13倍改善し、アプリケーションのレイテンシを最大で1/13に削減する。1台のサーバーでより多くの処理が可能となるため、データセンターで必要とするサーバーの総数を削減でき、資産や電力、冷却、メインテナンスコストのような運用費用を削減できるとしている。
このmaxCache2.0によるレイテンシの削減は、データセンターにおいてエンドユーザーに対する直接的なメリットを提供する。米国の大手比較サイトの「ショップジラ(shopzilla)」は、5秒のスピード改善は10%の売り上げ増と50%のハードウェア削減につながると報告しており、大きな金融機関では0.5秒の削減によるスピード優位性で記録的な利益を達成。他にも通販サイトのアマゾン(Amazon)では、毎100ミリ秒のレイテンシは1%の売り上げ減少につながるとしているとのことだ。
ラインナップは、6Gb/秒のUnified Serial(SATAとSASに両対応)ポート×8搭載の「Adaptec 6805Q」、3Gb/秒のUnified Serialポート×8搭載のAdaptec 5805ZQなど5製品。価格はすべてオープンプライスだ。