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柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」 第86回

iPhone 4Sと上手につきあう技

2011年10月18日 12時00分更新

文● 柳谷智宣

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通信やカメラの性能向上も見逃せない!

 通信性能もやや向上しているようだ。五反田の事務所ではiPhone 4が下り約1.1Mbps、上りは160kbpsで、iPhone 4Sが下り約1.2Mbps、上りは250kbpsだった。1割ほどiPhone 4Sのほうが高速だったが、ウェブ閲覧時などの体感上はほとんど変わらない。iPhone 4がHSDPA 7.2Mbpsで、iPhone 4SがHSDPA 14.4Mbpsに対応しているため、大きく高速化しているようなイメージがあるが現状はほぼ同じと考えた方がいいだろう。

 CPUの処理能力のお陰で、Wi-Fiの接続速度は大幅にパワーアップ。高速無線LANに接続したところ、iPhone 4が18Mbps前後、iPhone 4Sが26Mbps前後という差が付いた。iPhone 4Sではこれまで以上にWi-Fiを利用したい。

通信速度計測アプリ「SPEEDTEST」で計測してみた

 カメラは500万画素から800万画素にアップした。f値は2.4と明るく、より自然な写真が撮れる。動画も720p/30fpsから、1080pのフルHDを取れるようになった。また、動画再生時に、手ぶれ補正が利用できるのもポイント。静止画の連続撮影も可能で、シャッターチャンスを逃さずに済む。

 「iPhone 4と何が違うの?」と言われたら、室内などの暗い場所ならフラッシュなしで撮影した写真、明るい場所ならフルHDの動画を撮って見せてあげよう。少なくともiPhoneの画面では、デジカメに匹敵するクオリティの映像なので驚くはずだ。

カメラ機能が大幅にアップした

 とはいえ、標準カメラのシャッター音は相変わらず大きく、レストランで料理の写真を撮るのは気が引けてしまう。そこで筆者はシャッター音が小さいアプリを活用していたのだが、iPhone 4Sでも問題なく動作したので一安心。「超微音カメラ」では連射はできなかったが、キレイに撮影することはできた。標準カメラの大音量は盗撮防止に何の役にも立っていないのだから、調節可能にしてほしいところだ。

「超微音カメラ」で撮影

 iPhone 4Sはメモリー容量が16GB、32GB、64GBの3モデルから選べる。iPhone 4は32GBだったが、アプリでほとんどの容量を使ってしまい、写真や動画、電子書籍などをほとんど保存できずに苦労していた。クラウドサービスを活用してしのいでいたが、64GBモデルがあるならもちろん決まり。今まではサイズが大きいアプリを削除したりしていたが、しばらくは気にせず利用できそうだ。

64GBの容量があれば、必要なアプリやデータを余裕で持ち運べる

 iPhone 4が登場した時に問題になったアンテナ周りも改善されているという。ヘッドフォン端子の隣にあったアンテナの切り込みがなくなり、その代わりに両サイドの上部に1ヵ所ずつ追加された。屋外や自宅で使っている分には違いがわからなかったが、ある地下のお店に入った時に驚いた。iPhone 4が圏外なのに、iPhone 4Sのアンテナが立っているのだ。時間がたってもそのままなので、さすが! と大騒ぎしたが、何故か通話も通信もできなかった。結局、違いはわからなかった。

iPhone 4Sは側面に2ヵ所ずつアンテナの切り込みが入っている

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