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進行管理に便利なディレクトリマップの作成方法

2011年12月26日 11時00分更新

文●アンティー・ファクトリー

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 ディレクトリマップとは、Webサイトを構成するすべてのページを書き出してまとめた一覧表のことです。ページリストと呼ばれることもあります。

 ディレクトリマップでは、サイトマップによって決定したサイトの構造を元に、より詳細なページ単位の仕様を定義していきます。ディレクトリマップは、制作チームのメンバーにとって、実制作を進めていく上での拠りどころとなる重要な資料になりますので、慎重に作成しましょう。

ディレクトリマップで定義する内容

 ディレクトリマップは、一般的に、ページ名称、ページID、ページの階層、ファイル名などの項目で構成されます。これらの内容は、サイトマップやワイヤーフレームなどの資料と連動して、各資料で示されているページがどのページなのかを簡単に紐づけられるように作成しなければなりません。

 ほかにも、サイトの規模やプロジェクトによって、現行ページのURL(リニューアルの場合)、メタタグやタイトルタグの内容、ナビゲーション要素(関連リンクなど)、テンプレートの形式、ワイヤーフレームやデザインテンプレート制作の有無など、さまざまな項目を設ける場合があります。制作するサイトに必要な項目をあらかじめプロジェクトメンバー間で検討し、フォーマットを作成しておきましょう。

 また、実際の制作過程ではさまざまな仕様がページ単位で決定されていくため、ディレクトリマップは一度作成したあとも修正することが多くあります。そのため、あとから容易に編集できるファイル形式、記述方法で作成しておくほうがよいでしょう。

制作進行や運用を考慮して作成

 ディレクトリマップではさまざまな項目を定義しますが、特に注意したい点を挙げておきます。

 ページIDは、ページを識別するための固有の番号です。そのページがサイトの大分類でどこに属しているのか、どのくらい深い階層に位置しているのか、何番目の項目なのか、といった情報が分かるように、「A-1」「B-2-1」などと記載します。制作の過程ではページIDを使用して指示や確認をすることが多くありますので、決定したページIDは途中で変更せず、制作が終了するまで固定しておきましょう。

 ページの階層を決定するときには、公開後の運用や将来的な拡張についても考慮しましょう。ディレクトリマップ上では、階層ごとに列を分けるなど、見た目で階層構造を把握しやすい記述方法が望ましいです。また、ディレクトリ名やファイル名の付け方には一定の規則を設け、サイト全体で統一するようにしましょう。

著者:アンティー・ファクトリー

アンティー・ファクトリーはWeb戦略だけでなく、タッチパネルやスマートフォンなどの各種インターフェイス・アプリケーション開発、次世代広告コミュニケーションの設計や開発を行っています。ワールドワイドなクリエイティブを展開し、発展しつづける会社です。

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