Windows 7エクスペリエンスインデックス
オーバークロックによってプロセッサのスコアは0.2上昇し、7.8となった。コア電圧を調整するなどオーバークロック設定を更に詰めれば最高値の7.9も十分狙えそうな勢いだ。
PCMark7 1.0.4
次に、「PCMark7 1.0.4」の結果を確認していこう。オーバークロックによって総合スコアは約9%。個別のスコアでもComputation scoreやCreativity scoreでは約10%と大きくスコアが向上しており、オーバークロックの効果がしっかりと表れている。ただし、定格時に大きく差をつけられた2500Kとの比較では依然として約8%低く、更にオーバークロック設定を詰めても逆転するのは難しいだろう。
CINEBENCH 11.5R
「CINBENCH 11.5」はCPU性能がスコアに直接影響することもあり、シングルコア、マルチコアとも約20%と大幅にスコアが上昇した。特に、シングルコアでは定格時に後塵を配した1100Tを約10%上回り大幅に性能が向上している。さらに、マルチコアのスコアでは2500Kとの差を大きく広げ、2600Kに迫るスコアとなっている。マルチスレッド化されたアプリケーションではオーバークロックの効果はかなり高いことがわかる。
3DMark11 1.0.2
CPUの性能が直接影響するPhysics ScoreはPerformance、Extremeとも約16%と大幅にスコアが向上。定格動作時には後塵を配していた2500Kを約10%上回った。さらにGraphics Scoreも僅かながら向上しており、Extremeでは総合スコアで2600Kを上回る最高スコアを記録した。
3DMark Vantage 1.1.0
次に「3DMark Vantage 1.1.0」のスコアも確認しておこう。CPU Scoreは「3D Mark11 1.0.2」と同じく定格時から約17%と大幅に向上し、2500Kを大きく上回った。そのおかげもあり、総合スコアもPerformance、Extremeの両方で2500Kを上回っている。
消費電力をチェック
最後にオーバークロック時の消費電力を確認しておこう。アイドル時はCool'nQuietによってコア電圧、コアクロックとも調整されるため、ほとんど消費電力に変化はなかった。一方、高負荷時は60.7Wと大幅に消費電力が増加しており、オーバークロックによる消費電力へのインパクトはかなり大きい。
ただし、付属の水冷クーラーであれば冷却性能にまったく問題がなく、高負荷時でも最大で60度を超えることはなかった。FX-8150でオーバークロック運用を考えるなら、あえて水冷クーラーが付属する限定パッケージ版を検討するのもアリかもしれない。
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