3DMark 11 1.0.2
続いてDirectX 11対応のベンチマークテストとして「3DMark 11 1.0.2」のスコアを確認していこう。今回はハイエンド向け構成ということでPerformanceとExtremeの2プリセットにて計測を行なっている。
まず、Performanceの結果だが、1100Tとの比較ではPhysics Scoreで約18%と大きく上回っており、最上位の名に恥じないスコアを計測した。ただし、2500Kとの比較では約12%離され、総合スコアでも約3%2500Kより低い結果となった。また、Graphics ScoreもIntelに比べて5%ほど低くなっており、CPUがボトルネックになっている可能性がある。
一方、GPUへの負荷が高くなるExtremeではCPU性能の影響が少なくなるようで、FX-8150が2500Kをわずかに上回っているが、Physics Scoreの傾向はPerformanceと同様だ。
3DMark Vantage 1.1.0
次にDirectX 10世代のベンチマークテストとして「3DMark Vantage 1.1.0」のスコアを確認していこう。
1100Tとの比較では総合スコア、CPU Scoreともプリセットに関係なく上回った。特にCPU Scoreは約15%と大幅に向上しており、FX-8150の優位性がはっきりと出ている。また、2500Kとの比較では、上回ることはできなかったものの、CPU Scoreで約2%と3DMark 11 1.0.2に比べて大きくその差を縮めているのが印象的だ。
消費電力
消費電力も確認しておこう。アイドル時は10分間放置した中で、最も消費電力が少ない時点を、高負荷時は「OCCT 3.1.0」実行時の最高値とした。
結果を確認してまず感じたのがアイドル時の消費電力の少なさだ。1100Tよりコア数が増えているにもかかわらず、アイドル時は25Wも削減されており、100Wを大きく下回っている。さすがに2600Kや2500Kとの比較ではやや高いものの、これまでの弱点でもあったアイドル時の消費電力は大幅に低減している。
また、高負荷時は1100Tより5.7W増加しているが、この程度であればコアの個体差と言って差し支えのないレベル。冷却はPhenom II対応製品であればまったく問題ない。
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