iPad用に新たなトップページを展開
一方、ヤフー R&D統括本部フロントエンド開発1本部開発1部開発1リーダーの西田修一氏は、iPad用に展開する新たなトップページについて説明。これを2011年11月から提供を開始するとした。さらに、2012年夏にはAndroid端末へ対応していく方針を示した。
「ヤフーのトップページは、2008年から3カラム型にフルリニューアルをし現在に至っているが、4000万ユニークユーザーを持つだけに、ポータルサイトの改善において、大胆なチャレンジがしにくいという環境がある一方、それをしなければ新たな流れに置いていかれる可能性もある。そこで、未来を模索するための挑戦として、もうひとつのステージをスマートタブレットに対して用意。まずはiPad用として提供する」とした。
西田リーダーは、「トップページの最大のミッションは『集客』であり、いかにリピーターを増やすかが重要である。そのための集客装置となるのが、検索窓とトピックスである。さらに、これらを生かしながら、ソーシャルメディアを活用したポータルとする必要がある。マスメディアとソーシャルメディアは補完関係にあると考えており、どこのどんな情報かといったことによらず、時間の概念から情報を一元化したものになる。新たなサイトで目指したのは、タイムラインに情報を集約した新しいカタチのトップページ」だとした。
iPad用のポータルサイトでは、メインカラムのひとつにソーシャルメディアのタイムラインを表示。数々のソーシャルメディアを統合して時系列で一元化して表示。さらに、フィルタリングにより、表示したい内容を優先的に表示するといった機能も用意しているほか、引用投稿やリツイートも手軽に行なえるという。また、本体を横方向にした場合にも最適化した表示ができ、ここではトピックスが、タブ切り替えではなく、スクロール表示ができる。なお、現行のPC用トップページにもワンタッチで切り替えることができるという。
今後は、見逃した情報でも個人の関心度が高い情報を自動的にピックアップする機能や、メールやメッセンジャーを利用したコミュニケーションをサポートするという。
「現在、iPadからの利用者は、約30万人の利用者、100万ページビューがあるが、まずは5万ページビューからスタートし、その後拡大していきたい」とした。
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