音楽から教育、医療まで
KDDIの作り出すサービスとは
前回の記事ではKDDIが開発中の未来のテクノロジーを紹介したが(関連記事)、今回はKDDIブースで展示されていたKDDIが予定しているサービスを紹介する。
KDDIはスマホやタブレットといったデジタル端末を生活の軸として活用すべく、音楽や写真、動画といったエンターテイメントから、医療や教育といった人間の根幹を成すものまで幅広いサービスを生み出している。タブレットで授業を受けた子供たちが、社会に出る頃にはどんな世の中になっているのだろうか。そんな未来への期待を感じさせるKDDIブースであった。
LISMO PLAYER
新しくなったLISMO PLAYER。機種変更などでデータを移すときに、これまではPC経由でないとダメだったが、このアプリではmicroSDに入れてそのまま新機種に移動できるようになった。
au one Friends
KDDIとJibe mobileが共同で開発した統合型ソーシャルアプリ「jibe」。各SNSのフィードをまとめて表示できる機能に加えて、アドレス帳のデータ管理やグループ分けといった機能を追加して「au one Friends」として提供されるアプリ。また、Android標準のアドレス帳と連携させることができる。サービスインは11月中を予定。
au one Photo Air
アメリカのEye-Fi社の技術を活用して写真や動画をバックアップできるクラウドサービス。撮った写真をそのまま、WiMAX/Wi-Fiを利用してPCに送信する。自分の記録用として非公開で置いておくもよし、設定で友達と共有するもよしで、写真や動画を撮るのがますます楽しくなりそうだ。11月からサービス開始の予定。
Mi-LOOK
屋外では歩数計、家の中では見守りセンサーが、日常の動きを登録した相手へ定期的にメール送信するサービス。離れて住むお年寄りがいる家庭に設置して、何かがないかを文字通り「見守る」のである。ストラップを引くだけで緊急ブザーが鳴るようになっているので、防犯面でも安心だ。すでにサービスは開始されている。
予防医療のクラウド構想
こちらも老人介護系のサービス。健康診断や食べ物診断といった健康を調べるメニューと、算数や漢字に関する脳トレーニングゲームが収録されている。タブレットを使ったアプリなので、文字は大きく操作はタッチなので、お年寄りでも迷わず使えるだろう。
KDDIとしてはスマホなどを利用して、左のようなスキームを構想中とのこと。左上の写真は脳トレゲーム、右上の写真は健康診断だ。キャラクターに孫のような女の子が採用されているので、孫と話す感覚で診断できる
Android搭載セットトップボックス
パイオニアとの共同開発でKDDI研究所が約1年前に発表した、Android搭載セットトップボックス(STB)。IPTVやケーブルテレビ、ビデオ・オン・デマンドが楽しめる。そのほか、情報家電やクラウドとも連携が可能になり、幅広いサービスを可能にするとのこと。
未来の教育のかたち
学校での授業といえば、えんぴつとノートで黒板に書かれる先生のテキストをひたすら写して……というのが一般的だ。しかし、KDDIが提唱する学校教育は、タブレットを使うことによる徹底した合理化だ。数学の問題を例に挙げると、答えを出すまでの時間や正解率から、生徒のレベルを算出して各人のレベルにあった出題をし、最終的に全員ができるようになる、といった感じだ。もちろん、座学だけでなく体育にも活用されるらしい。どのような授業が行なわれるのか楽しみだ。
タブレットを使った授業により、生徒のレベルに合わせた問題が出たり、どこで誰が間違えたかを先生が把握することができるなど、これぞIT時代の学校教育だ。体育の授業では、例えば跳び箱を跳ぶシーンを動画で記録し、フォームの善し悪しを確認し合うこともできるという

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