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ついに姿を現わした、アップルのクラウド版デジタルハブ「iCloud」 第1回

アップルの新クラウドサービス「iCloud」とは?

2011年10月13日 19時00分更新

文● 海上忍

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無償のストレージ容量は5GB—足りる? 足りない?

 iCloudは、すべてのアカウントに対し5GBを上限としてストレージが無償提供される。それ以上の容量が必要な場合は、10GB/1700円、20GB/3400円、50GB/8500円(いずれも年間使用料)というサブスクリプションを購入する仕組みだ。

無料で利用できるのは5GBまで。それ以上必要な場合は、この画面から購入することになる

 5GBで足りるかどうかだが、利用するiOSデバイスの台数と、それぞれのアプリ数およびデータ量(ファイル数)によって変わってくる。どのようなデータをバックアップの対象にするかは、iOSデバイス側で細かく設定できるものの、放置しておけば“よしなに”扱ってくれるiCloudの長所が損なわれてしまう。

アプリが少なければ、そのぶんバックアップに必要なストレージサイズは少ないが……

 iCloudストレージには、メールボックスの領域も含まれる。添付ファイルもしっかりバックアップされるため、メインのメールアカウントとして利用した場合、1日あたり数十MB以上の勢いでディスクスペースを消費する方もいるはずだ。不要なメッセージを削除すればそのぶん解放されるが、Gmailライクに使えばすぐ5GBに達してしまうだろう。

 さらに困ったことに、撮影したビデオも初期値ではバックアップの対象とされている。iPhone 4を例にすると、1分あたり約100MBのディスクスペースが必要になるわけだ。余計な心配をせずiCloudのメリットを享受したければ、5GBでは明らかに容量不足といわざるをえない。

 次回は、アプリとiCloudストレージの関係をさらに踏み込んで検証する予定だ。

iCloudバックアップを有効にすると、iTunesと同期するときコンピュータへのバックアップは行なわれなくなる


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