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「10年先の未来型学習」を掲げる公立高校でのユニークな事例〜

千葉・袖ヶ浦高校、「iPad 2」を利用したICT授業を公開

2011年10月06日 12時00分更新

文● 大河原克行

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授業全般で情報共有ツールとしても活用

 また、情報コミュニケーションの授業では、千葉大学教育学部の藤川大祐教授が特別講師となり、「誰のための情報活用!?」と題した講義が行なわれ、生徒は事前に藤川教授が用意したプレゼンテーション資料をiPad 2にダウンロードして、授業に臨んだ。

情報コミュニケーションの授業では、生徒はスライド資料をiPad 2に事前にダウンロードして臨んだ

講義のあとには自らがプレゼンテーションを行なう実習。iPad 2をそのまま活用する

 そのほかにも同校では、国語ではKeynoteを利用して、漢詩作品を鑑賞したのちに作者の心象風景をマルチメディアで表現。地理では「Google マップ」を利用し航空写真をズームアップし、気候と土地利用の関連の理解を深めるといった活用を実施。数学ではグラフ作成ソフト「Quick Graph」を利用して手書きで二次関数グラフを作成し、式の数値を変化させた時のグラフの変化を視覚的に確認するといった使い方が行なわれている。また、地学や世界史、英語などでもiPad 2を活用。授業全般において、電子資料の活用や、情報共有ツールとしても利用している。

 部活動や文化祭でもiPad 2を利用し、試合中のハーフタイムに動画を活用して具体的な指示を行なったり、絵画を40枚に分割し、40台のiPad 2で表現したりといった活用も特徴的だ。

 さらに、Twitterにおいて非公開のクラス共通アカウントを利用して、授業開始前に連絡事項を通達。生徒はそれを各自確認することで、ホームルーム前に教員から生徒への連絡が完了しているという状況も可能にしている。

 袖ヶ浦高等学校の青木清隆校長は、「東日本大震災の影響もあり、iPad 2の国内発売が延期になり、4月のスタートに間に合わず、6月下旬になってようやく生徒の手に渡った。授業に本格的に活用しているのは9月からである。毎日が試行錯誤の連続であり、まさにヨチヨチ歩きの学科である。多くの意見をいただきながら、10年先の未来型学習の理念に近づきたいと考えている」とした。

袖ヶ浦高等学校の青木清隆校長

 今回の公開授業は、神戸国際大学附属高等学校、北海道札幌旭丘高等学校や千葉県内の中学校の先生も見学に訪れ、公開授業のあとに行なわれた授業検討会では、活発な意見交換がなされた。

公開授業のあとに行なわれた授業検討会


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