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HTML5のアウトラインとセクションを理解する (2/3)

2011年10月19日 13時00分更新

文●浜 俊太朗/ライブドア

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「セクションを明示する要素」によるアウトラインの判別

 HTML5は、「アウトライン・アルゴリズム」に従ってアウトラインを判別します。アウトライン・アルゴリズムは、「新しい見出し」か、もしくはソースコード中に「セクションを明示する要素」が登場すると、新たなセクションが開始されたと解釈します。本の目次と同じように見出しから判別する方法に加えて、専用の「セクションを明示する要素」でも判別できるわけです。

 サンプル1を「セクションを明示する要素」を使って書き直すと、以下のようになります。


サンプル2[HTML5]


<section>
 <h1>ねこについて</h1>
 <p>思いのたけを語ります。</p>
 <section>
  <h2>ねこは、かわいい</h2>
  <p>ねこがかわいいのは常識ですが、改めてその理由を考えてみます。</p>
  <ul>
   <li>もふもふだから</li>
   <li>ねこだから</li>
  </ul>
  <p>納得ですね。</p>
 </section>
 <section>
  <h2>ねこは、つよい</h2>
  <p>実は、ねこはつよいのです。人間程度じゃ敵いません。</p>
  <section>
   <h3>ねこ vs 人間</h3>
   <p>人間は刀を持ってねこと対等という意見がありますが、あれは嘘です。</p>
   <p>かわいすぎて攻撃できないからです。</p>
  </section>
 </section>
 <section>
  <h2>ねこは、ふしぎ</h2>
  <p>ねこは、たまに広場に集合していますね。とてもふしぎです。</p>
 </section>
</section>

サンプル2のアウトライン


ねこについて
 ねこは、かわいい
 ねこは、つよい
  ねこ vs 人間
 ねこは、ふしぎ

 サンプル1のアウトラインと結果は同じですが、ソースコードはセクションの範囲が明確になり、アウトラインをより確実に判別できるようになっています。

「セクション」は区分け・区分

 セクション(section)とは「区分け・区別」を指す一般的な単語であり、言葉自体はHTML5特有のものではありません。たとえば、会社組織における部門や、新聞の記事ごとの区分けが一般的な意味での「セクション」です。

ss/kaisya.psd

会社における「セクション」は部門を表す

ss/news_p.psd

新聞における「セクション」。記事ごとの区分けを表す

 HTML5におけるセクションも、「文書中の一区分」を意味します。文書中の一区分は、基本的には「見出し+テキストや画像など」の組み合わせによって構成されます。たとえば、前回登場した「スターバックスコーヒー」のWebページをセクションで分けると、以下のようになります。

ss/starbucks.psd

スターバックスのWebページにおけるセクション。見出しとその内容で、セクションが分けられる

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