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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第73回

日本とニコ動を愛する韓国の“変態”ベーシスト、H.J.Freaks

2011年10月01日 12時00分更新

文● 四本淑三

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「嫌韓流」「嫌日流」は全然気にしない

―― 日本での人気はどう思っています?

H.J.Freaks 「ありがとうございます!」 もうこれしか言えないですけどね。「うちのHJがこんなに育ってきました! 見守ってくれて本当にありがとうございました!」


―― 日本では韓流ブームを押すテレビ局が嫌がられていますけど、何があなたと違うと思いますか?

H.J.Freaks 韓流というのは韓国製のドラマや映画のようなコンテンツを輸出するものですよね。私がやっている「らき☆すた」とか「涼宮ハルヒの憂鬱」、いろんなボカロ曲、アニソンは日本製の曲じゃないですか。これは“日流”ではないかと。自分がやっているのは日流ではないかと思いますね。


―― そうですね。いや“ニコ流”というか。

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H.J.Freaks 今、韓国では“日流”という言葉は余り使っていませんけど、モーニング娘。とかラルク・アン・シエルとか、そういうのが韓国では“日流”だったんです。もちろん韓国にも、この日流が嫌だという人もいるわけです。けど、それはお互い様じゃないかと思います。だから私は日本で韓流が嫌がられているとか、韓国で日流が嫌われているとか、全然気にしないです。自分のやりたいことをやるだけ。


―― カッコいい! でもあなたはなぜ、日本人に好かれているんだと思います?

H.J.Freaks これはねえ、なんと言えば面白いかと思いますけど。


―― 別に面白くする必要ないですよ。

H.J.Freaks たぶんねー、“変態だから”?


―― どははは。でも真面目に音楽をやるつもりはないんですか? すごくうまいのに。

H.J.Freaks マジメにやるときはやっています。でも、音楽をやるときは遊び心が必要だと思って。遊び心がない音楽はあまり面白くない。自分なりに色々やってみますが、やっぱり女装のほうが盛り上がります。私が女装やらないと、今では逆にファンに叩かれます。「まさかの裏切り!」と。


―― なるほど、常に変態であることを期待されるのもつらいものがあると。

H.J.Freaks 音楽的に面白いネタとか、面白い芝居とかが動画に入ってないと、緑色の字で「ツマンネ」と言われてしまう。「こんなH.J.Freaksいやだ」とか「右クリック推奨」とかは全然OKなんですけど。あ、あと最近ニコニコ動画に投稿した「シリョクケンサ」。YouTubeにうp(アップロード)したら、アカウント停止になるかもしれないですね。今のYouTubeは少し厳しくなりました。

右クリックするとこうなる。意味は推して知るべし

―― 変態に対する風当たりも強くなってきたんですね。

H.J.Freaks ニコニコ動画も厳しいと思いますけどね。ニコ生の時はBANされないように隠して。BANされたらコミュニティ自体が危なくなる。コミュニティーも今、レベルが108(高いのである)ですから。

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