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四本淑三の「ミュージック・ギークス!」 第73回

日本とニコ動を愛する韓国の“変態”ベーシスト、H.J.Freaks

2011年10月01日 12時00分更新

文● 四本淑三

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変態をあきらめるくらいなら、コラボをやらないほうがいい

―― あなた以外にもYouTubeには韓国のうまいプレイヤーが多いですよね。

H.J.Freaks 韓国で有名な人でですね、ギターでカノンを演奏する人。Funtwoという方の動画も人気がありました。私はこの人よりも後輩という感じなんですけどね。

Funtwo : イム・ジョンヒョン(Jeong-Hyun Lim)。1984年生まれの若いギタリスト。やはりYouTubeで知られるようになった台湾のギタリスト、JerryCがアレンジしたパッヘルベルのカノン「カノンロック」をカバーし、韓国の動画サイトにアップロード。それがYouTubeに転載され一躍有名に


―― そういう若い先輩に影響を受けましたか?

H.J.Freaks ネットの力はこの動画からですよね。こんなにYouTubeが盛り上がっているのはびっくりしました。Funtwoという人は、この動画で有名になって、いろんな所でライブをやったりYouTubeのイベントでジョー・サトリアーニさんと共演したことがある。


―― まだ子供なのにフィンガーピッキングのものすごくうまいギタリストもいますよね。

H.J.Freaks そうそう、私もその少年の動画を観て本当にびっくりしました。彼はいま韓国からの投稿者で一番有名な人ですね。オノ・ヨーコさんからも褒められた。この人とおさむらいさんとコラボしてもらいたいくらい。

少年の動画 : チョン・スンハ(Sungha Jung)のこと。1996年生まれの天才ギター少年。YouTubeでの総再生数は3億に迫る。彼の演奏する「All You Need Is Love」を見たオノ・ヨーコは「素晴らしい演奏にジョンも喜んでいることでしょう」とメッセージを送ったらしい

おさむらいさん : "椎名林檎「丸の内サディスティック」をアコギでロックしてみた"で有名なニコニコ動画のギタリスト


―― チョン・スンハはH.J.Freaksと共演したりしないんですか?

H.J.Freaks こんな変態の私とコラボ? オノ・ヨーコさんから褒められた人が、この変態とやるわけがないでしょ! (チョン・スンハにとって)一生の恥になります。


―― そんなこと言いつつ、変態はやめないわけですよね。

H.J.Freaks 変態をあきらめるくらいなら、コラボをやらないほうがいいです。


―― さすがです。でもなぜそこまで?

H.J.Freaks 生まれてから変態なんです。幼稚園の頃から女性パンツのほうが好きだったんです。見ることではなくて、自分が着ることが。ああ、これで私はもうお嫁にいけない!


―― そもそもお嫁にはいけませんけどねー。男だし。

H.J.Freaks 結婚はもう諦めちゃいました。一生独身で行きたいと思います!



著者紹介――四本淑三

 1963年生まれ。高校時代にロッキング・オンで音楽ライターとしてデビューするも、音楽業界に疑問を感じてすぐ引退。現在はインターネット時代ならではの音楽シーンのあり方に興味を持ち、ガジェット音楽やボーカロイドシーンをフォローするフリーライター。

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