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The Microsoft Conference 2011レポート

ネガティブばかりの日本を救うのはITによる近代化!

2011年09月30日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 9月28日と29日の2日間、日本マイクロソフトは企業ユーザー向けカンファレンス「The Microsoft Conference 2011」を都内のホテルで開催した。

日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏

 初日にまず行なわれたのが、日本マイクロソフト代表執行役社長の樋口泰行氏による基調講演だ。

 同氏の基調講演は、日本の経営戦略上の課題として、ギリシャなどの欧州財政危機、米国や新興国の経済発展の減速、日本のGDP3位転落、購買力平価の低下、震災と電力不足、超円高や国内空洞化、さらに政局不安定化、国内での成功神話に囚われることによるグローバル視点の欠如、ガラパゴスや草食系を挙げるなど、「ネガティブなことばかり(樋口氏)」で始まった。

日本の企業を取り巻く状況

 こうして日本が置かれた厳しい状況を指摘した上で、「日本は元気になって、強くならなければならない」「大変身をしなければならない」と鼓舞し、そのためには、

  1. 日本で考えて世界に出るのではなく最初から「世界目線」で考えること
  2. 日本の力を見せようという「戦闘意欲」
  3. 経営・オペレーションの「近代化」

が必要だとした。

 そして、3つ目の経営やオペレーションのインフラ部分の近代化こそが、ITに密接に関係しており、また貢献できる部分であり、「マイクロソフトの総合力」で支援するとした。

「マイクロソフトの総合力」とは?

 「マイクロソフトの総合力」とは、次世代のコンピューティングニーズに応えるソリューションを持っていること。しかも、これまでのオンプレミスの資産と連続することだ。

 つまり、オンプレミスやプライベートクラウド(Hyper-V Cloudなど)で開発したソフトウェア資産をパブリッククラウド(Windows Azure PlatformやOffice 365など)にポーティングできるという連動性。そして、スマートフォンのようなデバイスとオンプレミス、クラウドの3者をシームレスに扱える、運用管理や開発環境を持つことだ。これにより、会社の中に蓄えられたオンプレミスの資産が生きてくるのだ。

(次ページ、「ワークスタイル改革を支援するLync」に続く)


 

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