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ThinkPad Tabletはビジネスに本気で使えるAndroid端末

2011年09月30日 10時00分更新

文● 小西利明/ASCII.jp編集部

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Citrixのリモートデスクトップ技術で
Windowsデスクトップをリモートで操作

 ビジネスユーザー向けのタブレットを標榜しているだけに、ハードだけでなくソフトウェア面でも多くの手が加えられている。

ThinkPad Tabletの狙うマーケットの一例。サーバーのクラウドサービスだけでなく、PCクライアントに接続しての利用も可能

 例えば、ノートパソコン代わりに使う場合を想定して、Windowsクライアントのデスクトップを利用できるように、Citrix社のリモートデスクトップクライアントアプリを標準搭載する。これだけならどこのAndroidタブレットでもできるが、ThinkPad TabletのKeyboard Folioならキーボードにスティックポインターとマウスボタンがあるので、リモート接続状態でもパソコンと同じ操作感で使えるのが重要な利点だ。

 セキュリティーに関しても、例えば内部ストレージやSDメモリーカードの暗号化機能から始まり、セキュリティー対策ソフトや米Absolute Softwareの盗難・紛失対策ソリューションのアプリをプレインストールしている。また内蔵デバイスの細かい管理を、Android標準の管理サービスを拡張して提供。他社製管理ソフトとも連携して、ポリシーベースでSDカードスロットやUSBポート、カメラや通信機能の有効/無効などを細かく設定するといったことも可能だ。

ThinkPad Tabletの管理機能の例。サーバーから配信される無線LANの接続設定をインポートしたり、無線LANの電力制御設定もきめ細かく設定できる

 基本的にはビジネスユーザー向けに販売されるThinkPad Tabletだが、直販サイトからは個人でも購入できる。Keyboard Folioやペン入力は、他社のタブレット製品ではなかなか体験できない構成であるし、高度な管理機能はセキュリティーに気をつかうユーザーにも魅力的である。

 ビジネスユースに使えるAndroidタブレットとしても、個人が使うものとしても優れた製品で、ひと味違うタブレットを求める人には人気を呼びそうだ。

ThinkPad Tabletに合わせたグッズ類も豊富。左はすっぽり入るサイズのバッグで、内張がThinkPadの赤。右はヘッドセットとそれを入れる巾着袋で、意外な人気商品だという

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