Intel編
まずはIntel編。次世代CPUの話がちらほらと聞こえてくるものの、やはり現時点で組むならSandy Bridge環境だ。多機能で安定感のあるチップセットZ68を採用したマザーをベースに満足の1台ができあがるはずだ。また、Ivy Bridge登場後もそのまま流用できるパーツ類が多い点もポイント。来年は個々のパーツ類をパワーアップしていくことも可能だろう。
なお、Sandy Bridge-Eの登場も近いようだが、このプラットフォームはガチなハイエンドユーザー向けのものである。現在X58チップセット環境のユーザーなら移行は視野に入るだろうが、そうでないならあまり問題にする必要はない。
CPU
Intel「Core i7-2600K」
CPUにはシリーズ最上位モデルの「Core i7-2600K」を迷わず選択する。2万5000円という価格は性能を考えれば決して高くはない。巷で噂の「2700K」なるモデルも気になるところだが、現時点でのファーストチョイスは「Core i7-2600K」で間違いない。
マザーボード
ASRock「Z68 Extreme4 Gen3」
マザーボードにはZ68チップセットを搭載しながら、次世代インターフェースのPCI Express 3.0をサポートするASRock「Z68 Extreme4 Gen3」を選択した。来年以降「Ivy Bridge」が登場しても、そのまま新インターフェースが利用可能だからだ。
もちろん理由はほかにもある。Z68マザーとしては2万円という価格で贅沢なスペックを実現したモデルで、USB 3.0フロントパネル、USB 3.0増設ブラケットなどの付属品も豊富。極端な話、PCI Express 3.0サポートではなくてもオススメしたい1枚である。
メモリー
SanMax「SMD-8G68HP-16K-D」
メモリーはメジャーブランドのひとつSanMaxのhynixチップ採用モデルでDDR3-1600JEDEC準拠タイプ「SMD-8G68HP-16K-D」(4GB×2枚)をチョイスしている。現在は、DDR3-1066対応の製品であれば2000円台から購入が可能な4GB×2枚のメモリーだが、せっかく値下がりしているのなら、メジャーなメーカーを選択すべき。ここはSanMaxではなくてもかまわないが、ワンランク上のブランドを選択しておこう。
ビデオカード
GIGABYTE「GV-N580UD-3GI」
続けてビデオカードには、NVIDIAシリーズのシングルGPU最上位モデルGeForce GTX 580搭載の「GV-N580UD-3GI」を選んだ。定格クロックの製品をGIGABYTEオリジナルの3連ファンがキッチリと冷却してくれそうなモデルで、もちろん最新ゲームも問題なくプレイが可能だ。
SSD
Kingston「SH100S3/120G」
さて、ここからが少々難しい。SSDは新ファームウェアを適応した「Crucial m4 SSD」か、2011年のブレイク商材であるSandForce系SSDの2択である。どちらも500MB/sオーバーの高速SSDで、正直なところ速すぎてどちらでも構わないというのがホンネだが、後述するAMD編で「Crucial m4 SSD」を選んでいるので、ここではSandForce系のKingston製HyperX SSD「SH100S3/120G」(120GB)を選択しておこう。もちろんこだわりがなければIntelだろうとかまわないのだが、SandForce製コントローラー搭載SSDが2011年を代表するアイテムのひとつであることには変わりはない。
HDD
HGST「HDS721010DLE630」
HDDには、今のところ気になって仕方がない1プラッタ1TBモデルHGST「HDS721010DLE630」をちょっと贅沢に2台使いさせてもらうことに。なお、動画等のデータを数多く保存するという人は、別途“倉庫用”に安価な2TBモデルを好きなだけ追加してほしい。
光学ドライブ
Pioneer「BDR-S06J-BK」
光学ドライブにはPioneer「BDR-S06J-BK」を選んでいるが、ここは人によっては予算削減のポイントかもしれない。個人的にはこだわりのPioneerを搭載したいところだが、Blu-ray再生のみできればという人も多いだろう。
CPUクーラー
CoolerMaster「Hyper 612」
同じくCPUクーラーも好みの分かれるところ。とりあえずという意味でCoolerMaster「Hyper 612」を選んではいるが、要は予算的に約6000円程度は見てくださいねという意味と理解していただいてもかまわない。決して性能的に悪くはないリファレンスクーラーから換装することを考えると、それなりの製品はチョイスしたいところだ。
電源
Enhance「EPS-1610(P)」
電源はEnhanceブランドの80PLUS GOLD認証電源ユニット「POWER KINGDOM」シリーズから容量1000Wモデル「EPS-1610(P)」を選択。個人的には電源ユニットを選ぶ場合、おおよそ2万円以上の製品を購入するようにはしているのだが、問題は価格ではなく品質が重要なのは言うまでもない。もし分からなければ、このあたりは恥ずかしがらずパーショップのスタッフに相談するとよいだろう。適正な予算さえ用意しておけば、オススメの電源を一緒に探してくれるはずだ。
PCケース
CoolerMaster「CM 690 II Plus NVIDIA edition」
最後はケースである。ビデオカードにGeForce GTX 580搭載の「GV-N580UD-3GI」を選んだということで、ここは人気のCoolerMaster製PCケース「CM 690 II Plus」のバリエーションモデルである「CM 690 II Plus NVIDIA edition」を選んでみた。NVIDIAのコーポレートカラーであるグリーンとNVIDIAロゴがなかなか渋い。問題はビデオカードを将来的にRadeonに換装した場合か。それはその時に考えたい。
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