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編集部が選ぶ2011年度上半期“鉄板PCパーツ” 第3回

失敗しない最強自作PCパーツ選び【鉄板パーツ18選!】

2011年09月28日 12時00分更新

文● 山県

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Intel編

 まずはIntel編。次世代CPUの話がちらほらと聞こえてくるものの、やはり現時点で組むならSandy Bridge環境だ。多機能で安定感のあるチップセットZ68を採用したマザーをベースに満足の1台ができあがるはずだ。また、Ivy Bridge登場後もそのまま流用できるパーツ類が多い点もポイント。来年は個々のパーツ類をパワーアップしていくことも可能だろう。
 なお、Sandy Bridge-Eの登場も近いようだが、このプラットフォームはガチなハイエンドユーザー向けのものである。現在X58チップセット環境のユーザーなら移行は視野に入るだろうが、そうでないならあまり問題にする必要はない。

CPU
Intel「Core i7-2600K」


 CPUにはシリーズ最上位モデルの「Core i7-2600K」を迷わず選択する。2万5000円という価格は性能を考えれば決して高くはない。巷で噂の「2700K」なるモデルも気になるところだが、現時点でのファーストチョイスは「Core i7-2600K」で間違いない。

ここでも大人気の「Core i7-2600K」は、ハイエンドユーザー御用達のCPU。Sandy Bridgeの上位モデルとなるSandy Bridge-Eの導入を見送り、次期主力のIvy Bridgeまでは買い替えないというユーザーなら、とりあえず購入しておいて損はない

マザーボード
ASRock「Z68 Extreme4 Gen3」


 マザーボードにはZ68チップセットを搭載しながら、次世代インターフェースのPCI Express 3.0をサポートするASRock「Z68 Extreme4 Gen3」を選択した。来年以降「Ivy Bridge」が登場しても、そのまま新インターフェースが利用可能だからだ。
 もちろん理由はほかにもある。Z68マザーとしては2万円という価格で贅沢なスペックを実現したモデルで、USB 3.0フロントパネル、USB 3.0増設ブラケットなどの付属品も豊富。極端な話、PCI Express 3.0サポートではなくてもオススメしたい1枚である。

I/O部にはグラフィック出力機能としてDVI-D/HDMI/D-sub/DisplayPortを装備。ハイエンドと呼んでも差支えない仕上がりで、2万円を割る価格は魅力的だ

メモリー
SanMax「SMD-8G68HP-16K-D」


 メモリーはメジャーブランドのひとつSanMaxのhynixチップ採用モデルでDDR3-1600JEDEC準拠タイプ「SMD-8G68HP-16K-D」(4GB×2枚)をチョイスしている。現在は、DDR3-1066対応の製品であれば2000円台から購入が可能な4GB×2枚のメモリーだが、せっかく値下がりしているのなら、メジャーなメーカーを選択すべき。ここはSanMaxではなくてもかまわないが、ワンランク上のブランドを選択しておこう。

人気のメジャーブランドのひとつSanMax製のhynixチップ採用モデル「SMD-8G68HP-16K-D」(4GB×2枚)。DDR3-1600ネイティブ対応のJEDEC準拠タイプとなる製品で、動作電圧も1.5V定格仕様となる

ビデオカード
GIGABYTE「GV-N580UD-3GI」


 続けてビデオカードには、NVIDIAシリーズのシングルGPU最上位モデルGeForce GTX 580搭載の「GV-N580UD-3GI」を選んだ。定格クロックの製品をGIGABYTEオリジナルの3連ファンがキッチリと冷却してくれそうなモデルで、もちろん最新ゲームも問題なくプレイが可能だ。

11月2日に発売予定の大人気FPS「Battlefield 3」も、これなら問題なし。人気タイトル発売後は一時的に品薄となる可能性も考慮して今から準備しておきたい

SSD
Kingston「SH100S3/120G」


 さて、ここからが少々難しい。SSDは新ファームウェアを適応した「Crucial m4 SSD」か、2011年のブレイク商材であるSandForce系SSDの2択である。どちらも500MB/sオーバーの高速SSDで、正直なところ速すぎてどちらでも構わないというのがホンネだが、後述するAMD編で「Crucial m4 SSD」を選んでいるので、ここではSandForce系のKingston製HyperX SSD「SH100S3/120G」(120GB)を選択しておこう。もちろんこだわりがなければIntelだろうとかまわないのだが、SandForce製コントローラー搭載SSDが2011年を代表するアイテムのひとつであることには変わりはない。

SandForce系SSDとなるKingston製HyperX SSD「SH100S3/120G」(120GB)。もちろんOCZでもCorsairでもPatriotでもOK。どれも500MB/sオーバーの高速SSDとなる

HDD
HGST「HDS721010DLE630」


 HDDには、今のところ気になって仕方がない1プラッタ1TBモデルHGST「HDS721010DLE630」をちょっと贅沢に2台使いさせてもらうことに。なお、動画等のデータを数多く保存するという人は、別途“倉庫用”に安価な2TBモデルを好きなだけ追加してほしい。

9月末の時点では品薄状態でなかなか入手が難しいHGST「HDS721010DLE630」。リテール版の登場を待つしかないのだろうか……

光学ドライブ
Pioneer「BDR-S06J-BK」


 光学ドライブにはPioneer「BDR-S06J-BK」を選んでいるが、ここは人によっては予算削減のポイントかもしれない。個人的にはこだわりのPioneerを搭載したいところだが、Blu-ray再生のみできればという人も多いだろう。

内蔵型Blu-rayドライブの決定版Pioneer「BDR-S06J」シリーズ。Blu-rayの読み書きに対応するが、書込みは不要という人もいるだろう。そんな人は再生に特価したモデルを選ぶのもアリ

CPUクーラー
CoolerMaster「Hyper 612」


 同じくCPUクーラーも好みの分かれるところ。とりあえずという意味でCoolerMaster「Hyper 612」を選んではいるが、要は予算的に約6000円程度は見てくださいねという意味と理解していただいてもかまわない。決して性能的に悪くはないリファレンスクーラーから換装することを考えると、それなりの製品はチョイスしたいところだ。

CoolerMaster「Hyper 612」は実売価格が約6000円のモデル。空冷モデルを選ぶなら、5000円~1万円までは予算を割きたいカテゴリーかもしれない

電源
Enhance「EPS-1610(P)」


 電源はEnhanceブランドの80PLUS GOLD認証電源ユニット「POWER KINGDOM」シリーズから容量1000Wモデル「EPS-1610(P)」を選択。個人的には電源ユニットを選ぶ場合、おおよそ2万円以上の製品を購入するようにはしているのだが、問題は価格ではなく品質が重要なのは言うまでもない。もし分からなければ、このあたりは恥ずかしがらずパーショップのスタッフに相談するとよいだろう。適正な予算さえ用意しておけば、オススメの電源を一緒に探してくれるはずだ。

オススメしたい電源は実は多い。少々乱暴な言い方をすれば「高いものに外れはない」といったところだろうか。電源が壊れる場合、他のパーツを道連れにする可能性も高く、電源選びは自作PCの第一歩と考えたい

PCケース
CoolerMaster「CM 690 II Plus NVIDIA edition」


 最後はケースである。ビデオカードにGeForce GTX 580搭載の「GV-N580UD-3GI」を選んだということで、ここは人気のCoolerMaster製PCケース「CM 690 II Plus」のバリエーションモデルである「CM 690 II Plus NVIDIA edition」を選んでみた。NVIDIAのコーポレートカラーであるグリーンとNVIDIAロゴがなかなか渋い。問題はビデオカードを将来的にRadeonに換装した場合か。それはその時に考えたい。

NVIDIAコーポレートカラーのグリーンとフロントパネルのNVIDIAロゴ、加えてサイドパネルにはグリーンのスリットが設けられており、内部が視認できるようになっている。けして限定ではないのだが「限定っぽい」感じもイイ

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