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編集部が選ぶ2011年度上半期“鉄板PCパーツ” 第2回

失敗しない最強自作PCパーツ選び【周辺パーツ編】

2011年09月27日 12時00分更新

文● 山県

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編集部のオススメパーツ
電源編

 80PLUS GOLD認証電源もいまや普通に発売されるようになった2011年上半期。そのうえで“ファンレス”であったり“価格が安い”などの付加価値のある製品が人気となっている。80PLUSは変換効率の指標であり、もちろん80PLUS GOLD=高品質なわけではない点には配慮が必要だが、購入の際のひとつの目安になることは確か。

変換効率87%以上の製品に与えられる80PLUS GOLD認証。高い省電力な機器であることを示す指標だ

 以下に挙げる製品のように必ずしも新製品ではなく、息の長いモデルに狙いを定めるのも、こと電源というカテゴリーの製品においてはアリだろう。電源は「パーツ構成の中でも一番の重要パーツ」と位置付けるショップ関係者がほとんどだ。編集部も格安電源の類はあまりオススメできない。

パーツショップスタッフから一言

当店で人気のモデルはSeaSonic製の80PLUS GOLD認証電源ユニット「Xseries」シリーズですね。昨年発売の製品ですが、品質はもとより、用途によって選べる4モデルと価格の安さも魅力でしょうか。(TSUKUMO eX.スタッフの西田さん)

Enhance「POWER KINGDOM」シリーズ「EPS-1610(P)」
(実売価格約1万8000円)

 80PLUS GOLD認証ながら、比較的低価格なEnhance「POWER KINGDOM」シリーズ。1000Wモデルでも2万円を切った価格設定は、ハイエンドビデオカードを使うユーザーなどには嬉しいところ。

+12Vの出力はシングルレーンで、各種安全回路がフル装備。ケーブルは取り回しが考慮されたソフトタイプスマートメッシュ結束加工が施され、プラグインタイプとなる

Seasonic「Xseries」シリーズ「SS-760KM」(実売価格約2万円)

 人気ブランドSeasonicの「Xseries」シリーズは、昨年登場の製品ながら根強い人気。加熱保護回路「OTP」を搭載し、560W~850Wまでの4モデルをラインナップする。ちなみに同社からは80PLUS GOLD認証のファンレス電源が6月に発売となっている。

人気ブランドSeasonicの「Xseries」シリーズは、昨年登場ながら根強い人気。それだけにロングセラーとなっているには理由があると思ったほうがよい

SilverStone「SST-ST75F-G」(実売価格約1万円)

 9月第4週になって大幅値下げを確認した80PLUS GOLD認証電源の格安モデル。容量750Wで1万円割れとなっている。同社の80PLUS SILVER認証電源も、その価格の安さで市場を席巻したが、GOLDモデルもそれに続く格好となるだろう。

それにしても安いSilverStone「SST-ST75F-G」。同じ週に数店舗で、この価格で販売されているのを確認した。特価扱いながら今後の価格設定が気になるモデルだ

編集部のオススメパーツ
PCケース編

  なかなか個性的なモデルが数多く発売されたPCケース。人気製品のバリエーションモデルなどが多く、カラーリング変更版というケースも多く見られた。文字通り自作PCの顔となる部分だけに、ユーザーの好みも強く反映されるのがPCケース。ここは妥協などせずに、じっくりと検討すべきカテゴリーといえる。

パーツショップスタッフから一言

意外といってはなんですが、ここ最近人気があるのがThermaltake製のPCケース「Level 10 GT」のホワイトカラーモデル「Level10 GT Snow Edition」です。ブラックも人気ですが、ホワイトモデルの追加で再度脚光を浴びている印象です。その他の人気モデルとなると、もはや外せないのがCoolerMasterの「CM690 II Plus」でしょう。(ツクモパソコン本店スタッフの植村さん)

Silverstone「SST-TJ08B-E」(実売価格約1万円)

 マザーボードを逆さまに取り付ける倒立式レイアウトのmicro ATX対応PCケースということで注目したい。ここ最近はパワフルなmicro ATX対応マザーボードも増え、小型でハイエンドという一見矛盾したPCもなんなく自作可能となった。そんな際に選びたいのがSilverstone「SST-TJ08B-E」だ。価格1万円とは思えない高い完成度は、micro ATX対応PCケースの代表モデルに押したい1品である。

クセのないシンプルなデザインは日本人好み。2011年の製品らしくフロントI/Oには内部ヘッダピン仕様のUSB3.0×2(USB2.0ヘッダ変換ケーブル付属)を備えている

Thermaltake「Level10 GT Snow Edition」(実売価格約3万2000円)

 真夏の8月に登場しながらもネーミングは涼しげな「Level10 GT Snow Edition」。ホワイモデルのPCケースが各社から発売されているが、同モデルも人気となっている。まだまだ多いとはいえないホワイトカラーのPCケースの中にあって、ハイエンドで一風変わったモデルとなるが、そこが支持されている理由かもしれない。

なんだか、ここ1年で増えてきたホワイトカラーのPCケース。以前と比べて格段にその数は増えた印象だが、まだまだ選択肢は少なく探している人にとっては悩みどころだろう

CoolerMaster「CM 690 II Plus」(実売価格約1万3000円~1万5000円)

 やっぱり売れてるCoolerMasterのエース機「CM 690 II Plus」。今年2月に追加発売となったホワイトモデル「CM 690 II Plus White」と、NVIDIAコーポレートカラーをあしらった「CM 690 II Plus NVIDIA edition」の姉妹モデルを引っ提げ、未だに市場の人気者となっている。

人気の3兄弟。どのショップのケース売り場に行っても必ず陳列されている製品だが、逆を言えば一番使っている人が多いケースという考え方も

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