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編集部が選ぶ2011年度上半期“鉄板PCパーツ” 第2回

失敗しない最強自作PCパーツ選び【周辺パーツ編】

2011年09月27日 12時00分更新

文● 山県

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編集部オススメパーツ
SSD編

 2011年度上半期に、とにかく新製品ラッシュに沸いたのがSSDだ。昨年の主役Intelから、同社初となるSATA3.0対応SSD「Intel SSD 510」シリーズが3月にリリースされたものの、上半期の主役の座はMicron製SSDのリテールパッケージ版「Crucial m4 SSD」と、その他多数のメーカーから登場したSandForce製「SF-2281」コントローラーチップ採用モデルにあけ渡した。

安価かつ高速なため、SandForce製コントローラー採用モデルの人気が爆発。特にSATA3.0に対応した「SF-2281」コントローラーの登場が大きい

 夏場は高速タイプを中心に売れていたSandForceモデルだが、9月末時点の状況は先日新ファームウェアを公開した「Crucial m4 SSD」が一歩リードといったところ。SSD導入を検討するユーザーは多いに悩むところだろう。

パーツショップスタッフから一言

今や秋葉原の定番SSDと言っても過言ではない「Crucial m4 SSD」は、2011年上半期ナンバーワンの売れ行きでした。新ファームウェアも公開され、500MB/sオーバーのSSDがより身近になった印象です。SandForce系ではOCZが、また低容量で安価なKingston製SSDもひそかに人気ですね。(パソコンショップアークのスタッフ松島さん)

Crucial m4「CT128M4SSD2」(実売価格約1万5000円)

 4月のデビューで一躍人気となった後、夏場は一休みといったところだったが、ここにきて新ファームウェアを公開。再び人気に火がついた。ショップ間の激しい値下げ競争の対象となりがちなモデルという点も人気を後押ししており、週末ともなると特価製品として通常より安く手に入れることも可能である。

64GBモデルは9000円以下で購入可能。とはいえ人気は1万5000円前後の128GBモデル「CT128M4SSD2」となっている

Vertex 3 Max IOPS「VTX3MI-25SAT3-120G」(実売価格約2万2000円)

SandForce系SSDの高速モデルとして登場したOCZのランダムIOPS強化モデル「Vertex 3 Max IOPS」シリーズ。流通量も少なかったが、それでも入荷後即完売を繰り返す人気ぶり。パフォーマンス重視派のユーザーは注目だ

HyperX SSD「SH100S3/120G」(実売価格約1万9000円)

こちらもSandForce「SF-2281」コントローラー採用の高速モデル。SandForce採用SSDは、発売が7月~8月の後期モデルとデビュー直後の製品とではパフォーマンスに違いがみられるという噂も。こちらもパフォーマンス重視派のユーザーにとってはオススメのモデルといえる

編集部オススメパーツ
CPUクーラー編

 2011年上半期は比較的、新製品のニュースが乏しかったCPUクーラー編において、ひときわ目立っていたのがオールインワン水冷CPUクーラーだ。なかでも積極展開をみせたのが、いまやオールインワン水冷クーラーを代表するブランドとなったCorsairで、5月以降は立て続けに3モデルをリリース。夏の風物詩がごとく、他社からも安価なオールインワンタイプの水冷クーラーが数多く発売された。「セカンドPCは水冷仕様」という時代も今や普通かもしれない。

売り場にずらりと並ぶCorsair製のオールインワン水冷CPUクーラー。ラインナップも増え、用途や予算に合わせて選択が可能だ

パーツショップスタッフから一言

2011年を代表するCPUクーラーといえば、やはりCorsair製の水冷CPUクーラーでしょうか。中でも最上位モデルの「CWCH100」は人気で、発売後すぐに完売してしましました。最近になってようやく再入荷されましたので、お探しの人はお早めに。(ZOA秋葉原本店スタッフ服部さん)

Corsair「CWCH100」(実売価格約1万5000円)

 オススメとして取り上げるのはCorsair製のオールインワン水冷CPUクーラー「CWCH100」だ。ベースとなる「CWCH80」のラジエーターを大型化したモデルで、アキバでは発売後は完売続出でなかなか手に入らなかった。ただし、ラジエーターが巨大なため取り付け可能なPCケースを選ぶので、個人的にはクセのないシングルファンモデルのCWCH80(実売価格約1万2000円)もオススメに挙げたい製品だ。

Corsair製のオールインワン水冷CPUクーラーの最上位モデル「CWCH100」。従来モデルと異なり、ケース天版部分を使って取り付けるため、搭載ケースを選ぶという点には注意

Corsair「CWCH80」(実売価格約1万2000円)

 インテルの次世代CPU“Sandy Bridge-E”で採用予定とされる「LGA 2011」ソケットへの対応もうたう水冷CPUクーラーCWCH80。CWCH100と重複するが、こちらは搭載ケースをあまり選ばない(背面120mmファン搭載スペースがあればよい)という点がポイント。

ラジエーターサイズ以外のスペックは上位モデルのCWCH100と同じため、冷却能力のポテンシャルは高い。PCケース背面の120mmファン搭載スペースを利用してラジエーターを固定する汎用性を評価したい

CoolerMaster「Hyper 612」(実売価格約6000円)

 9月に発売となったばかりのクーラーマスター製サイドフロー型CPUクーラーの新モデル「Hyper 612」。大型の本格派クーラーで、リファレンスクーラーと交換して使うのならこの程度(約6000円)の製品は選択したいところだ。

クーラーマスター製の本格派クーラー。アルミ製放熱フィンのピッチを広めに配置するワイドレンジフィンレイアウトを採用。少ない風量でもスムーズな風の流れを作り出す設計となっている

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