「Bento」は、ファイルメーカー(株)が販売する個人向けのデータベースアプリ。実際にどのように活用されているのかを探るべく、Bentoを愛用するユーザーにその魅力を語ってもらった。
【Bento 4】 開発元:ファイルメーカー(株) 価格:4300円(Mac App Store)、5800円(1ユーザー)/1万1500円(5ユーザー) http://www.filemaker.co.jp/products/bento/ |
鉄道写真など、趣味のデータ管理にも最適
シバタ わたしは、趣味と実益を兼ねて鉄道写真を撮るので、その写真管理データベースとしてBentoを使っています。鉄道写真は、車両の特徴やどんな車両がつながっていたかという編成、撮影した場所と時間、方向といったロケーション情報が重要なので、あとですぐに検索できるようにデータベース化するんですよ。
川越 写真の登録って大変そうですね。
シバタ 作品になるのはひと握りなので、RAW現像して作品として残す写真だけ登録し、あとはフォルダー情報を記録しています。そのほかのカットを探したければフォルダーを探せばいいので、それだけでも十分利用価値がありますよ。
海老原 写真からExifデータやGPSのロケーションデータを自動的に読み込んでくれると登録が簡単そうですね。
シバタ Bentoでは自動入力はできないので、その機能が追加されれば最高ですね。
日々の料理のレシピ登録からイベント情報や経費管理までこなせる!
川越 わたしは料理のレシピ管理にBentoが欠かせません。1年の半分はインドで暮らし、現地で本場の料理を教わるのですが、スパイスの種類や量など、細かい部分をすぐに忘れてしまうので、Bentoのお世話になっています。
シバタ iOS用のBentoアプリと同期すれば、買い物途中や台所でレシピを手軽に参照できるのもいいですよね。
川越 そうなんです。遊びに行った先でレシピを教わることもあり、そんなときはマックを持っていないので、iPhoneのBentoから登録しています。自宅に戻り、登録した情報はマックと同期して、いつも最新の情報をマックでもiPhoneでも見られるようにしています。ひとつのデータベースを好きなときに持ち出して、変更や更新が気軽にできるのもBentoの大きな魅力ですね。また、日本に戻ってきたときに、知り合いのカフェでカレーをふるまうイベントを定期的に開催していますが、そのとき、何を作ったか、誰が来たかといった情報から、材料費や売り上げといったイベント全体の記録にも役立っています。将来的には、イベント来場者の記録を作って、新しいイベントの通知などを「Bento ラベルキット」を使って印刷したいと思っています。
海老原 カレーのイベントですか、面白そうですね。
川越 それと、天然石が好きで、アクセサリーを作る目的で旅行した土地で気に入った石を購入します。現在大小合わせると200~300くらいあり、どんなものを持っているか忘れてしまうので、購入場所や石の種類などを登録するのにも役立てています。Bentoで管理すれば、デザインを考えるときに色や見た目で石を探し出せるので便利です。
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