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全国7カ所のデータセンターにデータを分散

100以上に断片化!CTCが「分散データ保管サービス」

2011年09月26日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 9月21日、伊藤忠テクノソリューションズは、ユーザーのデータを全国7カ所のデータセンターに分散保管するクラウド型ストレージサービス「分散データ保管サービス」を発表した。

「分散データ保管サービス」の仕組み

 これは、さまざまな業種の災害やセキュリティ対策へのニーズに対応するもので、自社のデータセンターと提携先を含め、北海道、東京、静岡、大阪、兵庫、福岡、沖縄の全国7カ所のデータセンターにデータを分散して保管。アクセス回線には、インターネットまたは通信キャリアの閉域網に対応する。地域災害への耐性を備えた大規模拠点分散型のクラウド・ストレージソリューションだという。

 保管データに対しては、AESによる暗号化と認証情報に対する「IBE(Identity Based Encryption)暗号方式(ユーザーとサービス事業者間で事前に公開鍵を共有する必要のない暗号化方式)を組み合わせて、高いセキュリティを確保する。

 データは、衛星通信/放送でのデータ転送などに利用される消失訂正符号化技術を活用して100個以上に断片化。その後、7拠点のデータセンターにランダムに分散保管されるため、各拠点に保管されたデータは単独では意味を持たない状態(非情報化)となり、物理的なデータ盗難など万が一のセキュリティリスクを排除する。一方、70%相当の断片が集まればデータの復元が可能な仕組みとなっており、仮に2カ所のデータセンターとアクセス不能になってもデータ消失にはならないという。

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