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秋の夜長にいい音を楽しむヘッドフォンアンプ選び 第1回

その音に不満!? いいヘッドフォンを買う前にアンプを買え!

2011年09月19日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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PCが高級オーディオプレーヤーに!
USB DAC内蔵モデル

日本ではオヤイデ電器が販売している「Fiio E9」

日本ではオヤイデ電器が販売している「Fiio E9」

 PCに直接接続できるUSB DACを内蔵したモデルもある。こちらはPCの音を高音質で楽しもうという比較的カジュアルな使い方はもちろん、96kHz/24bitや192kHz/24bitなどのハイサンプリング音源の再生に対応したモデルもあり、手持ちのPCを手軽に高音質オーディオプレーヤーにすることができる。

 音楽をPCなどで購入するのが一般的になりつつある今後は、ますます注目度が高まるアイテムとも言える。

 オヤイデ電器が販売している「Fiio E9」(実売価格1万8000円前後)は、ポータブル型のヘッドフォンアンプを数多く発売しているFiioの据え置き型モデルで、同社の音楽プレーヤー「E7」を直接接続できるドックを備えている。

Fiio E9は同社のプレーヤーE7と接続することで、背面のUSB B端子とPCを接続してUSB DAC機能が使えるようになる

Fiio E9は同社のプレーヤーE7と接続することで、背面のUSB B端子とPCを接続してUSB DAC機能が使えるようになる

 サイズはコンパクトだが、オールアルミ製のボディは高級感もあるし、大型のボリュームツマミが高級オーディオの風格も感じさせる。USB DAC機能はE7をドックに接続した状態でのみ使用できるが、PCやMacのオーディオ出力をデジタルで受け、ヘッドホンに出力可能だ。

「Chordette Toucan」を開発したCHORD ELECTRONICS社は、高級オーディオメーカーとしては珍しくカラーバリエーションが豊富なことが特徴。本機の場合は、ブラックとシルバーの2色が用意されている

「Chordette Toucan」を開発したCHORD ELECTRONICS社は、高級オーディオメーカーとしては珍しくカラーバリエーションが豊富なことが特徴。本機の場合は、ブラックとシルバーの2色が用意されている

 「Chordette Toucan」(実売価格9万円前後)は、英国のオーディオメーカーであるCHORD ELECTRONICS社のヘッドフォンアンプで、高性能なUSB DACを数多く発売している同社だけに、USB DAC機能も盛り込んでいる。

 天板部の赤い表示はCHORDの高級モデルに通じるデザインで、アルミ削りだしの筐体を採用するなど、造りも本格的。同社独自のスイッチング電源の採用をはじめとする高音質技術もふんだんに盛り込まれたモデルだ。

 このように、ポータブル型、据え置き型ともに製品はかなり多く、紹介したモデル以外にもかなりモデルが国内でも発売されている。10万円を超える高級モデルも少なくないが、エントリークラスならば1万円未満のものも多く、オーディオ製品としては間口の広いジャンルとも言える。

この価格なら買い?
オーディオテクニカのAT-HA20を試聴してみる

AT-HA20の前面パネル。中央にヘッドホン端子(ステレオミニ/標準ジャック)があり、左に電源ボタンと動作インジケーター、右にボリュームツマミがある。オーソドックスな配置だ

AT-HA20の前面パネル。中央にヘッドホン端子(ステレオミニ/標準ジャック)があり、左に電源ボタンと動作インジケーター、右にボリュームツマミがある。オーソドックスな配置だ

背面右側にACアダプター端子があるほか、入出力端子はRCA端子のみ。ポータブル機器を接続する場合はステレオミニとRCAを変換できるオーディオコードが必要になる

背面右側にACアダプター端子があるほか、入出力端子はRCA端子のみ。ポータブル機器を接続する場合はステレオミニとRCAを変換できるオーディオコードが必要になる

 今回は比較的ベーシックな据え置き型モデルである、オーディオテクニカのAT-HA20を試聴してみた。ヘッドフォンアンプなしの場合と比べて何が違うのか、そのメリットなどをチェックしていく。

 AT-HA20は、親しみやすいコンパクトなモデルではあるが、実は硬派なオーディオ機器だ。というのも、入力端子はRCA端子のみで携帯プレーヤーなどが接続できるステレオミニ端子がない。同社にはiPodなどを直接接続できるヘッドフォンアンプなどもラインナップされているので、使い方に合わせて機器を選べるようにしているのだろう。

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