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秋の夜長にいい音を楽しむヘッドフォンアンプ選び 第1回

その音に不満!? いいヘッドフォンを買う前にアンプを買え!

2011年09月19日 12時00分更新

文● 鳥居一豊

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一口にヘッドフォンアンプと言っても
1万円前後から18万円超までさまざま

ラックスマンが2009年に投入した「P-1u」

ラックスマンが2009年に投入した「P-1u」

 据え置き型はバッテリーを内蔵しておらず、サイズも比較的大きいので屋内でしか使用できないが、その分音質にはかなりこだわったモデルがあり、価格の幅は広い。

 自宅で大型の高級ヘッドフォンを使って音楽などを楽しんでいる人ならば、ヘッドフォンの実力をフルに引き出すためにも、ぜひとも使ってみてほしいアイテムだ。基本は普通のアンプと変わらず、一般的なアナログ入出力を備える。

 携帯プレーヤーだけでなく、CDプレーヤーやテレビの音声をヘッドフォンで高音質で聴くといった使い方もできる。

P-1uの内部写真。大型の筐体に大きな電源部が配置されている。本格的なオーディオ機器ならではの造りだ

P-1uの内部写真。大型の筐体に大きな電源部が配置されている。本格的なオーディオ機器ならではの造りだ

アンプには独自の高音質帰還回路「ODNF」の最新版を採用。従来機から歪みやS/Nが向上し、さらに音質を向上した

アンプには独自の高音質帰還回路「ODNF」の最新版を採用。従来機から歪みやS/Nが向上し、さらに音質を向上した

OI型コアの電源トランスを使用。高いレギュレーション性能を誇り、低インピーダンスのヘッドフォンと組み合わせた場合でも優れたドライブ能力を得ている

OI型コアの電源トランスを使用。高いレギュレーション性能を誇り、低インピーダンスのヘッドフォンと組み合わせた場合でも優れたドライブ能力を得ている

背面の入出力端子には、一般的になRCA端子の入出力のほか、XLR(バランス)入力も採用。高級オーディオ機器との接続も考慮している

背面の入出力端子には、一般的になRCA端子の入出力のほか、XLR(バランス)入力も採用。高級オーディオ機器との接続も考慮している

 ラックスマンの「P-1u」(標準価格18万9000円)は、値段は高めだが高級ヘッドフォンアンプとしては定番的存在と言えるモデルの最新バージョンである。

 高級オーディオアンプで知られる同社の高音質技術がふんだんに盛り込まれており、ヘッドフォンアンプとしては異例ともいえる「パラレルプッシュプル」(パワー増幅のために素子を並列に接続した構成の回路)の出力段も備える。

 電源部には本格的なオーディオ用トランスを使用するなど、そのこだわりは高級オーディオグレードだ。

オーディオテクニカの「AT-HA20」

オーディオテクニカの「AT-HA20」

 オーディオテクニカの「AT-HA20」(標準価格1万4700円)は、比較的コンパクトなサイズでお値段も手頃な使いやすいモデルだ。クリアの天板越しに基板が見えるデザインで、使用時には青色のLEDで内部がライトアップされるイルミネーションもお洒落だ。

 左右独立のアンプ回路構成など造りは本格的。AT-HA20については今回実際に試聴し、後半にその感想を書いているのでぜひ参照して欲しい。

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