Haswellは15WのTDP枠に全部納めることを目標
さて、初日の基調講演ではGoogleとの連携が大きなトピックになったわけだが、2日目にはMicrosoftの連携が大きな時間を割いて示された。実際にAcerのUltrabook上でWindows 8のUIを動かし、Ultrabook上でWindows 8が快適に使えることをアピールした。またUltrabook関連では最後に、2012年にはThunderboltを使えるWindows機が増えることをアピールした。
基調講演の最後は、IvyBridgeの次の世代にあたるHaswellの紹介が行われた。Haswellの試作チップもお披露目された。このHaswellは2013年のUltrabook向けを目指したもので、基調講演では複数のプログラムの同時実行デモも示された。
ちなみにこのHaswell、基調講演の後で行われたラウンドテーブルにおいてEden氏は「(SandyBridgeやIvyBridgeなど)既存のプロセッサは、35WのTDP枠に向けて開発を行ない、それを17Wの枠に下げる形でUltrabookに搭載しているが、Haswellは違う。これは15WのTDP枠に全部納めることを目標にスクラッチから設計したものだ」と説明した。ちなみにこのHaswell、Desktop向けがどうなるかはまだ不明だが、少なくともMobile向けにはチップセットの機能を完全に統合したワンチップとして提供されることも明らかになった。
IvyBridgeはSandyBridgeと「完全にPinCompatible」(Eden氏)なので、(USB 3などの違いはあるにせよ)基本的には既存のプラットフォームのまま移行可能だが、Haswellの世代ではこれが完全に切り替わることになるようだ。
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