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2012年のPCはこうなる! IDF San Francisco 2011レポート 第2回

2012年のノートPCは待機時間・消費電力がさらに減る

2011年09月16日 17時00分更新

文● 大原雄介(http://www.yusuke-ohara.com/

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Haswellは15WのTDP枠に全部納めることを目標

 さて、初日の基調講演ではGoogleとの連携が大きなトピックになったわけだが、2日目にはMicrosoftの連携が大きな時間を割いて示された。実際にAcerのUltrabook上でWindows 8のUIを動かし、Ultrabook上でWindows 8が快適に使えることをアピールした。またUltrabook関連では最後に、2012年にはThunderboltを使えるWindows機が増えることをアピールした。

Windows Ecosystem GroupのBrett Carpenter氏。氏が手にしているのは、BUILDで発表されたWindows 8が動くTablet機。「いや今はTabletじゃなくてUltrabookだから」(Mooly氏)

UltrabookがMicrosoftのWindows 8にフル対応していることを強調

デモではここからなかなかログインできずにじたばた。理由は「CAPSLockがオンになっていたから」

Windows 8のMetro I/Fが動作することを示す。キーボードとタッチスクリーンの両方で使える、という点をアピール

Thunderboltということなので、これはDisplayPortを利用した、Apple同様の銅配線の方になる。詳細は基調講演でも、その後のセッションでも語られなかった

 基調講演の最後は、IvyBridgeの次の世代にあたるHaswellの紹介が行われた。Haswellの試作チップもお披露目された。このHaswellは2013年のUltrabook向けを目指したもので、基調講演では複数のプログラムの同時実行デモも示された。

これは初日に示されたものと同じ

かなりダイサイズが大きいと思うかもしれないが、このHaswellは1チップ、つまりCPU+GMCH+ICHが全部収まった構成であり、そこから考えるとあまり大きいとは言えない

“PC”の意味を“Personal Creativity”に置き換えてる点が(Intel的に)ポイント

右下はDOS画面。まだ性能云々を語るには時期尚早(Eden氏)との事

 ちなみにこのHaswell、基調講演の後で行われたラウンドテーブルにおいてEden氏は「(SandyBridgeやIvyBridgeなど)既存のプロセッサは、35WのTDP枠に向けて開発を行ない、それを17Wの枠に下げる形でUltrabookに搭載しているが、Haswellは違う。これは15WのTDP枠に全部納めることを目標にスクラッチから設計したものだ」と説明した。ちなみにこのHaswell、Desktop向けがどうなるかはまだ不明だが、少なくともMobile向けにはチップセットの機能を完全に統合したワンチップとして提供されることも明らかになった。

 IvyBridgeはSandyBridgeと「完全にPinCompatible」(Eden氏)なので、(USB 3などの違いはあるにせよ)基本的には既存のプラットフォームのまま移行可能だが、Haswellの世代ではこれが完全に切り替わることになるようだ。

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