キヤノンから、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot」2機種と「IXY」2機種が発表となった。いずれも9月23日発売となる。
新機種はいずれも「マルチシーンIS」と呼ばれる自動手ブレ補正切り替え機能を搭載する。通常の手ブレ補正機能(静止画IS)に加え、マクロ撮影時に角度ブレやシフトブレを補正する「ハイブリッドIS」、カメラの水平移動時に垂直のブレのみを補正する「流し撮り」といった補正機能を撮影状況に合わせて自動で切り替える。さらに三脚使用時は手ブレ補正機能をストップしてブレを抑える。
動画撮影時は、上記のハイブリッドISと三脚使用時の手ブレ補正ストップに加え、歩き撮り時の手ブレを補正する「ダイナミックIS」と、望遠撮影時の大きなゆっくりとした動きを補正する「パワードIS」を自動で切り替える。
これらの手ブレ補正機能切り替えと、自動で被写体や背景の状況(明るさなど)を識別する「こだわりオート」の組み合わせにより、静止画で78パターン、動画で69パターンのシーン認識を実現した。
新画像処理エンジンを採用した
「PowerShot SX40 HS」
光学35倍ズームレンズを搭載する「PowerShot SX40 HS」(予想実売価格6万円前後)は、最新の画像処理エンジン「DIGIC 5」を採用。ノイズリダクションの精度と処理スピードが向上している。
加えて、1枚の写真において、エリアごとにホワイトバランスを調整機能や、フル画素で秒間10.3コマの連写が可能な「ハイスピード連写 HQ」モードを新たに搭載する。
背面モニターは2.7型(23万画素)で、水平および垂直方向への回転が行なえる2軸可変式となっている。
撮像素子は1210万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。本体サイズは幅122.9×奥行き107.7×高さ92.4mm、撮影時重量は約600gとなる。
低価格な高倍率ズーム機
「PowerShot SX150 IS」
光学12倍レンズを搭載しながら予想実売価格2万円前後という価格を実現した「PowerShot SX150 IS」。分かりにくい操作ボタンを限定する「らくらくモード」や、ストロボ発光禁止&消音設定にする「マナーモード」といった便利機能を搭載する。
撮像素子は1410万画素のCCDセンサーを採用し、背面液晶モニターは3型(23万画素)となる。本体サイズは幅113.3×奥行き45.8×高さ73.2mm、撮影時重量は約306g。バッテリーは単三乾電池×2で動作する。
薄型ボディに光学12倍レンズを搭載する
「IXY 51S」
「IXY 51S」(予想実売価格4万5000円前後)は、21.9mmという薄さながら光学12倍のズームレンズを内蔵。レンズ収納時にプリズムをスライドさせ、空いたスペースにレンズを沈胴させる機構でこの薄さを実現している。
背面には3.2型のタッチパネルモニターを搭載し、画面にタッチすることでフォーカスから撮影(シャッター)までの操作が可能だ。
撮像素子は1210万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。本体サイズは幅99×奥行き21.9×高さ58.9mm、撮影時重量は約206gとなる。
コンパクトな8倍ズームモデル
「IXY 600F」
IXY 51Sよりもややコンパクトで軽量な「IXY 600F」(予想実売価格3万円前後)は、22.1mmの薄さのボディに光学8倍のズームレンズを搭載。
撮像素子は1210万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。本体サイズは幅95.8×奥行き22.1×高さ56.8mm、撮影時重量は約140gとなる。
