ローエンドじゃ満足できないぜ!
デカいビデオカードも搭載できるケースを
前ページで紹介したビデオカードは、ミドルレンジ未満でパワー重視のユーザーには物足りない製品ばかりである。Mini-ITXマシンでミドルレンジ以上のビデオカードを使いたいのなら、やはり排熱力のあるケースと出力容量が大きい電源が必要だ。そこで紹介したいのがSilverstoneのMini-ITX/DTX向けケース「Sugo SST-SG-07B-W」である。
Sugo SST-SG-07B-W
●URL:http://www.mustardseed.co.jp/products/silverstone/case/sst-sg07b-w.html
●実売価格:2万円前後
このケースのポイントは、付属する電源ユニットの出力容量が600Wと大出力なことにある。小型ケースの付属電源だと400Wでも大出力と感じるが、このケースはそれをはるかに突き抜けた電源を搭載していることになる。この容量だとミドルレンジクラスのビデオカードはもちろん、ハイエンドも搭載できる余裕がある容量だ。ケース本体もカード長310mmまで対応と大型ビデオカードを搭載することを想定した作りになっているなど、まさにゲーマーのためのMini-ITXケースといえるだろう。
ただし、用意されているPCI Express用コネクタは6ピン×2なので、8ピンが必要なビデオカードは対応できないのが残念なところだ。冷却の工夫もあり、ビデオカードがある側面部分には、ビデオカードの吸気口に合わせて移動可能なダクトを装備する。冷えた外気をビデオカードの吸気口に直接送り込むことで、効率のよくGPUが冷却できる仕組みになっている。
この使用だとケースの大きさが気になるところだが、ケースサイズは幅222mm×奥行き350mm×高さ190mmと、奥行きがあることを除けばコンパクトな部類に入る。小さい3DゲームPCを目指す人には、見逃せないケースである。
ミドルレンジ以上のビデオカードで
Mini-ITXでもヘビーな3Dゲームが可能に!
このケースを使えばミドルレンジはもちろん、ハイエンドのビデオカードも搭載可能だ。PCI Express電源コネクタが6ピン×2なので、GeForce GTX570やRadeon HD 6950までのビデオカードまでが選択肢に入る。エンコードで使用したCore i7-2600Kと組み合わせれば、最新の3D FPSゲームや最先端のオンラインゲームもスペックに余裕を持たせて対応できるはずだ。見た目は小さく中身は豪快という、超ハイスペックマシンを目指してほしい。
ハイスペックなMini-ITX構成 | ||
---|---|---|
CPU | Intel「Core i7-2600K」 | 約1万7500円 |
マザーボード | ASRock「Z68M-ITX/HT」 | 約1万1000円 |
メモリー | DDR3-1333 4GB×2枚セット(バルク) | 約3000円 |
ビデオカード | R6670 Twin Frozr SE V2 | 約1万円 |
ストレージ | HGST「0S02600」(500GB) | 約3500円 |
PCケース | シルバーストーン「SST-SG07B-W」 | 約2万円 |
合計金額 | 約6万5000円 |
次回は、録画マシンや静音性に優れたケースを紹介
1回目はスタンダード、2回目はハイスペックと紹介してきたが、次回はTVチューナーを搭載した録画マシンといったMini-ITXマシンの活用法と、静音性にスポットをあててみたい。
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