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小型PCだって十分イケる! Mini-ITX入門 第2回

ゲームやエンコードもOKな高性能Mini-ITXを自作!

2011年10月04日 12時00分更新

文● 宇野 貴教

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ローエンドじゃ満足できないぜ!
デカいビデオカードも搭載できるケースを

 前ページで紹介したビデオカードは、ミドルレンジ未満でパワー重視のユーザーには物足りない製品ばかりである。Mini-ITXマシンでミドルレンジ以上のビデオカードを使いたいのなら、やはり排熱力のあるケースと出力容量が大きい電源が必要だ。そこで紹介したいのがSilverstoneのMini-ITX/DTX向けケース「Sugo SST-SG-07B-W」である。

Sugo SST-SG-07B-W

●URL:http://www.mustardseed.co.jp/products/silverstone/case/sst-sg07b-w.html
●実売価格:2万円前後

奥行きは長いが、幅と高さはMini-ITXマシンらしくコンパクトなサイズ

 このケースのポイントは、付属する電源ユニットの出力容量が600Wと大出力なことにある。小型ケースの付属電源だと400Wでも大出力と感じるが、このケースはそれをはるかに突き抜けた電源を搭載していることになる。この容量だとミドルレンジクラスのビデオカードはもちろん、ハイエンドも搭載できる余裕がある容量だ。ケース本体もカード長310mmまで対応と大型ビデオカードを搭載することを想定した作りになっているなど、まさにゲーマーのためのMini-ITXケースといえるだろう。
 ただし、用意されているPCI Express用コネクタは6ピン×2なので、8ピンが必要なビデオカードは対応できないのが残念なところだ。冷却の工夫もあり、ビデオカードがある側面部分には、ビデオカードの吸気口に合わせて移動可能なダクトを装備する。冷えた外気をビデオカードの吸気口に直接送り込むことで、効率のよくGPUが冷却できる仕組みになっている。
 この使用だとケースの大きさが気になるところだが、ケースサイズは幅222mm×奥行き350mm×高さ190mmと、奥行きがあることを除けばコンパクトな部類に入る。小さい3DゲームPCを目指す人には、見逃せないケースである。

フロントはやや横長の長方形。光学ドライブはスリムタイプのみ対応で、5インチベイは非搭載

電源ユニットはフロントパネル後ろに位置するので、リアはシンプルですっきりした配置になっている

吸気は上部に設置された180mm角の巨大ファンで行なう。取り外し可能な防塵フィルターが設置されている

フィルターは簡単に着脱可能なので、汚れてもすぐに丸洗いできる

底面には電源ユニットの吸気口があり、ここにも防塵フィルターが装備されている

長さ310mmまでのビデオカードをサポート。ハイエンドカードも余裕をもって装着できる

ミドルレンジ以上のビデオカードで
Mini-ITXでもヘビーな3Dゲームが可能に!

 このケースを使えばミドルレンジはもちろん、ハイエンドのビデオカードも搭載可能だ。PCI Express電源コネクタが6ピン×2なので、GeForce GTX570やRadeon HD 6950までのビデオカードまでが選択肢に入る。エンコードで使用したCore i7-2600Kと組み合わせれば、最新の3D FPSゲームや最先端のオンラインゲームもスペックに余裕を持たせて対応できるはずだ。見た目は小さく中身は豪快という、超ハイスペックマシンを目指してほしい。

ハイスペックなMini-ITX構成
CPU Intel「Core i7-2600K」 約1万7500円
マザーボード ASRock「Z68M-ITX/HT」 約1万1000円
メモリー DDR3-1333 4GB×2枚セット(バルク) 約3000円
ビデオカード R6670 Twin Frozr SE V2 約1万円
ストレージ HGST「0S02600」(500GB) 約3500円
PCケース シルバーストーン「SST-SG07B-W」 約2万円
合計金額   約6万5000円

次回は、録画マシンや静音性に優れたケースを紹介

 1回目はスタンダード、2回目はハイスペックと紹介してきたが、次回はTVチューナーを搭載した録画マシンといったMini-ITXマシンの活用法と、静音性にスポットをあててみたい。

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