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T教授の「戦略的衝動買い」 第160回

CamiAppでアナログ・オンリーの筆記生活からの脱却を企てる!

2011年09月07日 12時00分更新

文● T教授、撮影● T教授

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撮影した画像はマーカーを入れたりグループ分けも可能

 手書きメモをデジタル化して保存する場合、内容を連想するキーワードを人がテキストとして別途に入力して、クライアントやクラウドに一緒に保管すると、後々の検索作業が極めて効率的だ。用途や目的にもよるが、それは、ごく短い単語や日付でも効果的な場合も多い。

スマホのカメラで撮影の前に、自分が使っているノートの種類を指定して設定する

実際の撮影では、補正機能はあっても紙面の反射に注意しながら大きく斜めから撮ったりせず、できる限り真上から自然に撮影することが大事

 SHOT NOTEは、メモ用紙の上部に多少のお作法にのっとって手書きした4桁の数字と日付を読み取り時にOCR処理して、事後の検索を容易にしている。一方、コクヨ社のCamiAppは、メモ紙面の左上に「アクションマーカー」と呼ばれるマークシートのボックスが3つ列んだようなモノがある。

 3つ列んだボックスの内、一番左側が塗りつぶされた状態から、3つ全てが塗りつぶされた状態まで、マーカーボックスの塗りつぶしパターンで7種類の分類が可能となっている。 CamiAppでは「TAG」と表現されているが、ユーザーが手書きした任意のメモページをアクションマーカーの塗りつぶしの状態によって、目的のホルダーに分類収納できる便利な仕組みだ。

 iPhoneのCamiAppクライアントソフト上で、「タグの設定」を行なえる。“プライベート”や“プロジェクト”、“グルメ”など、好きな分類名をユーザーが設定し、先ほどの7種類のアクションマーカーと“ヒモ付け”すれば準備は終了だ。

クライアントでは、撮影した全てのメモを一覧で見たり、タグごとのグループで見たりできる

編集作業を選択すると、注意点などをマーカーで着色したり、円で囲んだりもできる

 CamiAppでは、サイズ違いの何種類かのノートが提供されているので、iPhoneで筆記後のメモを撮影する前に、使用しているノートの種類をクライアントに設定登録することが必要だ。あとは、コーナーのマーカーや額縁をファインダーの枠中に収め、手ブレの無いようにピントを合わせて撮影を行なうだけだ。多少のアングル修正はソフトが撮影後にやってくれる。

サイズの違うノートを複数使用しているときは、ノートの指定設定を撮影の前に忘れずに行なうこと

もちろん、画像は拡大表示も可能なので、B5サイズに一杯書いたメモでも等倍にして、詳細な文字を読み取ることも可能だ

 CamiAppは撮影時に、アクションマーカーの塗りつぶし状態も読み取ってくれる。撮影したメモはデジタイズされ、アクションマーカーで設定した任意のTAG(ホルダー)に、自動的に振り分け収納される。クライアントに収納されたメモは、画像ファイルとして下線を引いたり、円で囲んだり、塗りつぶして見えなくしたり、明るさを調整したり、簡単なレタッチ処理を施すことができる。

電球の下などで撮影すると、時に、撮影された紙面に青や茶色の着色現象がある

 追加処理として、クラウドサービスのEvernoteにアップロードした場合は、CamiAppというノートブックが自動作成され、その中にメモとして収納される。アクションマーカーでTAG分類した項目名は、Evernote上ではTAGとして付加される。Dropbox上ではTAG機能は提供されないがJPEG画像イメージとしてメモが保存される。

クラウドサービスのEvernoteにアップロードすると、CamiAppというノートブックが自動作成されその中に保管される

Dropboxにアップロードを選択すれば、Evernoteと同様に、CamiAppという同期ホルダーが作成されその中に任意の画像ファイルが収納される

DropboxではTAG機能はサポートされず、JPEGイメージのデータファイルが保管されるのみだ

 大昔の電子手帳の時代からデジタルとアナログの融合を夢見ていた筆者にとって、CamiAppは力強い前進を感じさせてくれるよく練られたスマホアプリとノートの融合だ。発売当初からノートサイズには多くバリエーションがあり、サイズの選択には苦慮するが、しばらくは、現時点で最大サイズの「B5ノート」と、最小サイズの「A7リングメモ」の2つを、愛用の万年筆とiPhone 4と一緒に持ち歩くつもりだ。

一週間ほど、大小2種類のノートとiPhone 4、愛用の万年筆の4つも持ち歩いて活用してみようと思う

T教授

今回の衝動買い

アイテム:コクヨ「CamiApp
価格:210円~315円(東急ハンズ銀座にて購入)

T教授

 日本IBMから某国立大芸術学部教授になるも、1年で迷走開始。今はプロのマルチ・パートタイマーで、衝動買いの達人。
 T教授も関わるhttp://www.facebook.com/KOROBOCLで文具活用による「他力創発」を実験中。

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