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この秋に買いたいミラーレス一眼3番勝負! 第3回

趣味撮りで買いたい2機種 リコー GXR Vs PENTAX Q

2011年09月07日 12時00分更新

文● 周防克弥

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キレイな写真を撮る楽しみは「GXR MOUNT A12」で
気軽に楽しい写真を撮るなら「PENTAX Q」

GXRの場合、背面液晶でアシストなしだと正直ピント合わせはかなり難しい。フォーカスアシスト機能を使えば結構マシになるが、エッジ強調が気になってフレーミングがおろそかになりがちに

GXRの場合、背面液晶でアシストなしだと正直ピント合わせはかなり難しい。フォーカスアシスト機能を使えば結構マシになるが、エッジ強調が気になってフレーミングがおろそかになりがちに

GXRの階調の幅はかなり広い。解像感も高く、ちゃんとしたレンズでしっかりピントを合わせれば、かなりいい描写になる

GXRの階調の幅はかなり広い。解像感も高く、ちゃんとしたレンズでしっかりピントを合わせれば、かなりいい描写になる

PENTAX Qで撮影。ISO感度は500になっているが、ノイズは少なく目立たない。ハイライト側の階調はそこそこだが、シャドー側が結構広く描写力も高い

PENTAX Qで撮影。ISO感度は500になっているが、ノイズは少なく目立たない。ハイライト側の階調はそこそこだが、シャドー側が結構広く描写力も高い

PENTAX Qの標準レンズのほぼ最短撮影距離で撮影。シャープネスが高く解像感がある。コンデジと考えるならばかなりレベルの高い画像を記録できる

PENTAX Qの標準レンズのほぼ最短撮影距離で撮影。シャープネスが高く解像感がある。コンデジと考えるならばかなりレベルの高い画像を記録できる

 結論を言えば、GXR MOUNT A12は「レンズ交換が可能なデジタルカメラ」であり、PENTAX Qは「レンズ交換を楽しめるコンデジ」である。

 GXR+GXR MOUNT A12は価格が高い(レンズなしで10万円近くする)上、ちょっとマニア向けの色が濃く、マニュアルでピントを合わせる必要があるため、あまり気軽な用途には向いてない。

 もちろんそういうのが好きな人はいるだろうし、そういうのを楽しむためのモノだ。あまり一般的ではないだろうが、古いレンズや昔の資産を新たに生き返らせる大事なツールとしての存在価値は大きい。

 撮像素子にAPS-Cサイズを採用しているため、あまり大きく焦点距離が変わらないところもいい点だ。素子サイズがマイクロフォーサーズだったら、本体はもっと小さくなっただろうが焦点距離が2倍になってしまい、使い勝手が悪くなってしまう。

 筆者も、昔使ってたLマウントのレンズにアダプターを装着して撮ってみたが、なかなか面白い写真を撮ることができた。そもそも昔は手でピントを合わせて写真を撮るのが当たり前で、最近のデジカメを基準にAFの精度や気軽さを求めるのは、写真を撮る行為から考えたら退化としか思えないのも事実だ。

 その対局にあるのがPENTAX Qだろう。レンズ交換こそできるが、操作はコンデジの気楽さそのものだ。ユニーク系のレンズが出てくればマニュアルフォーカスになるが、それほどかっちりと撮るようなカメラではないのかもしれない。

 小さい撮像素子ながらも画質においてはコンデジの中でもトップクラスに位置するくらい、高画質な画像を記録することができる面白いカメラだ。

 遊ぶための機能も多く備わり、高画質な写真も撮れるので、写真を撮るスタイル重視な人や大きなミラーレスやデジイチは使いたくなくて、あくまでもコンデジでいい写真を撮りたいと思う人ならばぜひとも購入してほしい。


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