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いまさら聞けないSEO内部対策の基本

2011年10月19日 11時00分更新

文●梅田 優/ギブリー

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 Webサイトへユーザーを呼び込むには、検索エンジンの存在が欠かせません。新たにサイトを構築するときには、検索エンジンを意識する必要があります。完成後に検索エンジンのことを考えるのではなく、制作前からSEO(検索エンジン最適化)を考慮したサイト設計が大切です。

SEOの内部対策と評価の基準

 検索エンジンのロボット(クローラー)は、人間のようにWebページを視覚的に捉えるのではなく、Webページに含まれるテキスト情報を収集して、どのような情報を提供しているページかを評価します。この評価を上げる作業が、SEOの「内部対策」です。

 内部対策では、Webサイトを訪れたユーザーに対して、求めている情報をスムーズに提供できているかが評価の基準となります。ユーザーが情報を取得しにくいWebサイトは、検索エンジンからの評価が悪くなります。検索エンジンは、ユーザーが検索したキーワードに関連するさまざまなWebページの中から、ユーザーにとってより「有益な情報を提供している」であろう優秀なページを上位に表示します。

内部対策の基本ポイント

 内部対策の基本は、HTMLタグの最適化です。中でも「title」「meta description」「meta keywords」「h1」の4つのタグは、サイトの基本情報を示すタグであり、最適な状態にしなければなりません。

 titleタグは、Webページの名称を表すもっとも重要なタグです。検索対象としたいキーワードをタイトルの先頭に配置し、このページがどんな情報を提供しているのかを検索エンジンにアピールします。

 meta descriptionタグには、検索結果ページに表示される説明文を記述します。説明文はユーザーの目に留まるので、検索エンジンだけでなく、ページへの誘導にもつながる重要なタグです。一方、meta keywordsタグは、もともとWebページに関するキーワードを検索エンジンに明示するためのタグですが、以前に比べ重要度は低くなっています。SEOの大きな効果は期待できませんが、サイトに関連するキーワードを複数アピールする際には有効な手段と考えられています。h1タグはページ内の見出しとなる部分で、重要度によってh1からh6まで6種類があります。titleタグなど、他のタグとテキストが重複しないように適度にキーワードを配置するとよいでしょう。

 タグの最適化以外にも、キーワードの含有率やXMLサイトマップの設置、URLの正規化、SEO対象サイトのコンテンツが他サイトや他ページと重複していないかなど、サイト内部を最適化する方法は多数ありますが、基本はあくまでもユーザーが求める情報を迅速に提供することにあります。ユーザビリティを向上することが成功につながると言えます。

著者:ギブリー

ギブリーは、インターネットを通じて、豊かな社会を創造することを経営理念に 時代に先駆けたIT経営を基軸として、お客様の成果を最大化する支援を行なっております。ギブリー(givery)とは、英単語の"give"と"very"を掛け合わせた造語です。 行動指針の通り、"give&give"という、 仕事に対するスタンスと想いを、常に具体的行動に 表していくべく、"give"の最上級を表す社名となりました。

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