スピード面では全体的に不調なドコモ
一目でわかるのがドコモの2機種の通信速度が伸び悩んでいる点。1000kbps以上になることが少ないうえ、100kbps未満になるケースも見られる。ドコモはユーザー数が多いため、混雑している駅周辺のテストは不利だった可能性がある。ただ、横浜/大船と東京から離れた2地点のほうが低い値が出る傾向があったので、都内ではユーザー数も多いが、そのぶんインフラがしっかりしているのかもしれない。
WIN HIGH SPEEDが健闘
WiMAXは2~10Mbps以上とやはり断然高速
WiMAXの通信速度はやはり速い。常に最低でも2Mbps以上出ているうえ、16Mbpsオーバーの数値が大船で出た。WiMAXエリア内であれば3G以上の通信速度を期待していいのではないだろうか。
一方の通常の3Gも健闘している。まずWIN HIGH SPEED対応のINFOBARだが、100kbps未満になることがなかったうえ、下りでは最大5560kbpsを大船で計測した。スペック値の半分以上も出ている。また、3Gで使ったHTC EVOの結果もなかなか優秀だ。横浜の上りで最低の61kbpsを計測したものの、下り最大1918kbps/上り最大1620kbpsと、理論値にかなり近い。WIN HIGH SPEEDの効果が発揮できていると思われるケースも少なくない。
ソフトバンクはムラが目立つものの
空いているところでは高速
ソフトバンクモバイルの2機種は興味深い結果となった。まずau以上に1000kbps以上になった地点が多い。一方で気になるのが、3回の100kbps未満。2Mbpsと70kbpsとではあまりにも差があるので、地域や時間によっては通信速度にムラがありそうだ。また、今回テストした地域がどの程度“下り最大14Mbps”のエリアだったのかは不明だが、14Mbpsと7.2Mbpsを気にして端末選びをするほどではないような感じだった。
地域差も如実に出た
以上、キャリアと端末ごとの差を見たが、同時に地域による傾向も大きく出ていると思う。渋谷はやはり全体的に数値が低く、大船の結果は数値が高い。今回渋谷駅でテストしたのは休日の18時ということで、人間の密度的には日本国内でもMAXレベルだろう。
一方大船駅は同日の20時。家路を急ぐ人も多く、ホームには列もほとんどなかった。同様に休日にテストした新宿駅も混雑していたがどちらかと言えば新宿駅は平日のほうが人が多く、平日ではより不利かもしれない。一方横浜のマンションは、横浜駅から離れた場所で周囲にも同じくマンションが集まっており、決して通信が空いた環境ではなかったようだ。
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