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2011年のビジネスプリンター&複合機大集合

HPデジタルプリンティング・ソリューション検証の場にも

日本HP、商業印刷ソリューションのデモセンターを開設

2011年09月01日 18時00分更新

文● 大河原克行

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 日本ヒューレット・パッカードは、プリンター製品のデモセンターである「Imaging & Printing Solution Center」(IPSC)を、このほど東京都江東区大島の同社本社1階に開設。それに併せて、報道関係者内に公開した。

本社1階に設置された「Imaging & Printing Solution Center」

 同センターは、従来の高井戸事業所内にも設置していたもので、本社移転にあわせて新たに拡張し開設した。

 400平方メートルのスペースに、デジタル印刷機、大判プリンター、スーパーワイドフォーマットプリンターなどの同社プリンター製品を一堂に展示。デジタル印刷機による新たなビジネスモデルを提案する「Indigo Zone」、大判プリンターのフルラインアップを常設する「Designjet Zone」、スーパーワイドフォーマットプリンターを展示する「Scitex Zone」の3つのゾーンから構成し、印刷のデモストレーションに加え、印刷の前後の工程を含むトータルソリューションを見ることができる。

Imaging & Printing Solution Centerは3つのゾーンで構成されている

 大手印刷事業者、中小印刷事業者、写真ラボ、写真スタジオ、出版社、看板印刷事業者、ブランドオーナー、デザイン事務所、建築・設計事務所などの利用を想定している。

 さらに、紙、プリント素材、ワークフロー、プリプレス、ポストプレスを含むソリューションパートナーと連携して、ソリューション検証の場としても活用する予定で、パートナーを含めたHPデジタルプリンティング・ソリューションを提供できるとしている。

 日本HPのイメージング・プリンティング事業統括 取締役執行役員の挽野元氏は、「デジタルプリンティングは印刷事業者などを対象にするものであり、この分野では、単に製品やインクを紹介するだけでなく、ソリューションとして提案しなくてはならない分野。

 さまざまなメディアや素材に印刷するための検証の場も必要であり、Imaging & Printing Solution Centerは、その肝としての役割を果たすことになる。デジタルプリンティングにおけるビジネス拡大に向けて、積極的な投資を行なうことで、この分野におけるナンバーワンの位置を維持していく」とした。

日本ヒューレット・パッカードのイメージング・プリンティング事業統括 取締役執行役員の挽野元氏
Imaging & Printing Solution Centerの役割さまざまな媒体への印刷が可能になっている

 Indigo Zoneでは、HPエレクトロンインキ技術と、デジタルオフセット機構を搭載したHP Indigoシリーズのパフォーマンスを体験できるとしており、印刷機の前後を取り巻く生産ワークフロー、プリプレス、ポストプレスなどのデジタル印刷におけるトータルソリューションを展示。商業印刷やダイレクトマーケティング、フォトビジネス、出版、ラベル、パッケージなどの商品サンプルも展示する。

「Indigo Zone」の様子

 Designjet Zoneでは、CAD/GIS向けテクニカルモデル、写真画質と高生産性を兼ね備えたグラフィックモデルのほか、クラウド上のファイルを共有し、プリントが可能なHP ePrint & Share対応モデルや、環境に配慮したHP Latexインク搭載モデルなどを展示。大判プリンターのスペシャリストが、ユーザーのデータファイルを利用しながらデモを行なうという。

「Designjet Zone」の様子。CADおよびGIS向け製品を展示Latexインクを搭載した「Designjet L25500」

 また、Scitex Zoneでは、最大5m幅までの印刷が可能なHP Scitexシリーズを展示。屋外および屋内の広告、装飾などの幅広い用途に使用できる様子をデモストレーションするほか、多彩なメディアへのプリントを実演する。

「Scitex Zone」では、「Scitex LX850」を展示

 なお、同センターは完全予約制となっている。オープン日は月曜日〜金曜日(祝祭日除く)。

 一方挽野氏は、国内におけるイメージング・プリンティング事業における取り組みについても言及した。

 現在、イメージング・プリンティング事業においては、「デジタルデータを形に」をビジョンに掲げ、中期事業戦略の方向性を「ページボリュームアップ」としていることを示した。

 また、「印刷可能なデータが増えており、それぞれのお客様のニーズにあわせた形でソリューションを提案していく。インストールベースに支えられたインクビジネス、レーザープリンタービジネスを既存中核事業とし、今後は、ビジネスインクジェットおよびコンシューマー向け事業、Latexインクによるラージフォーマットインクジェット事業、デジタルフォト市場の深耕などによるデジタルプレス事業、クラウドソリューションとの連動などによるオンラインサービス事業の4つの事業分野での成長を図る」と語った。

 さらに、「市場環境を見ると、コンテンツの急増、モバイルの拡大、アナログからデジタルへ、サービス型ビジネスモデルの拡充という、4つのトレンドがあり、これらを捉えていく必要である。

 全世界では年間52兆4000ページがプリントされているが、そのうち90%がプリントサービスプロバイダーによるものであり、その中でのデジタル比率は5%以下。デジタル化に向けて大きな市場がある。

 クラウドに能動的にアクセスできるサービスの提供や、デジタル印刷機の品質向上や少量ロット印刷に対応できるという特徴を生かした提案を加速する一方で、ITとプリンティングを両方を持つ唯一のベンダーとしてプリンティングソリューションの提案を行なう」などとした。

イメージング・プリンティング事業の方向性

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