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とある書き手の小物調査ーガジェットチェックー 第5回

にょきっと飛び出す!? Xperia arc用10倍望遠レンズを試す

2011年09月02日 12時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax

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マニュアルだけではなく
タッチでもピン合わせができる

 実際に撮影してみた感触では、結構遊べる。レンズにあるリングを回す、いわゆるマニュアルフォーカスだけかと思ったら、タッチでピン合わせもできたので、そのふたつでちゃんとフォーカスを合わせるというのが使い方のようだ。また写真は横位置だけでなく、縦位置もOK。このときは三脚の足を伸ばさないと自立してくれないという制限があるのだが……、そもそも対応三脚がコレだけなのでガマンするほかない。ネジ穴をパテで盛って深くすれば、他の三脚にも取り付け可能だと思うんだけど。

レンズ先頭部にあるリングを回してピントを調整する。手持ちでもできるが、10倍望遠なのでまず手ぶれが起きるので、オススメできない

スマホを縦にした場合、三脚を伸ばしていないと自立してくれない

こちらは脚を伸ばした状態。ちょっと不安定な洗濯機の上でもちゃんと自立した

作例タイムだけど……
被写界深度がすごく浅いです

 先に書いてしまうと、中央付近の絵写りはけっこうシャープなのだが、周辺部はだいぶ甘くなるし、歪みも激しい。ちゃんとしたレンズというよりは、面白い写真が撮れるチープレンズと思っておいたほうが、楽しく使えるだろう。

撮影中の様子。12mほど離れた写真奥の狛犬を狙っているところ。プレビュー画面で倍率の具合はわかるだろう。右の写真は逆にXperia arc側を撮影してみたところ。すごくアヤシイ絵だ……

上記セッティング位置から実際に撮影してみた狛犬

実際には狛犬はこんなに大きくないのだが、周辺部の歪みから妙に大きく見えてしまう。いわゆるミニチュア風写真になりやすいともいえる

遠くのビルを撮影してみた。ビルの歪みがけっこうひどいのだが、被写界深度の浅さもあってミニチュアっぽい印象。右の写真はレンズナシで撮影したもの

焦点距離3mギリギリで撮影すると、けっこう背景のボケがまろやかでいい。ちょっとポジション決めなど大変だが、ポートレート用としても面白そうだ

ちょっと遊び用としてはいいような

 10倍望遠に加えて、天然のエフェクト効果もあるので思った以上に遊ぶことができた。別途、巾着袋を用意してパーツを持ち歩く必要はあるが、ちょっとした外出のお供に最適といえる。ちょっときっついのは三脚の高さがないので、地面に置いて撮影すると液晶画面の確認が困難なこと。コンパクトサイズの鏡など用意して、構図を確認できるようにしておくといいだろう。また手すりなどで固定する手もあるので、そういった苦悩も楽しみつつ、ズームな写真にトライしてほしい。

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筆者紹介――林 佑樹

 フリーランスの編集・ライター・フォトグラファーなど、よくわかんない生活を満喫する一級在宅士。媒体問わずエンジョイする系。最近はスマホ漬けライフ。本連載方向性がカオスであり、それが楽しくなってきていたり。

 「Xperia arc用10倍望遠レンズ」で鈴鹿GTで購入した痛いシャツを披露してくれるわ! とおもったら、被写界深度が浅すぎてぼやぼやという始末。これはこれでいい感じだけど。


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