スマホの機能を徹底チェック　最強スマホ＆サービスはコレ！ 第12回

スマホの省エネ設定でどのくらい電池の消費は変わるのか？

連続通話5分では明らかに効果アリだが……

　省エネ設定で連続通話を5分した場合、電池消費は1～2％。明らかに省エネ設定オフのときよりも電池消費が小さい。省エネ設定にした場合、全機種とも画面がすぐに消灯するのでこの影響は大きそうだ。ただ連続通話時間が10分になると省エネ設定オフ時との差がなくなる。長電話はバッテリーの消費は激しいのだろうか。

	ドコモ Xperia acro	ドコモ P-07C	au G'zOne	ソフトバンク 007SH
連続通話5分 （初期設定）	3％	3％	3％	3％
連続通話5分 （省エネ設定）	1％	2％	1％	2％
連続通話10分 （初期設定）	3％	4％	2％	4％
連続通話10分 （省エネ設定）	4％	4％	2％	4％

ワンセグでも少し効果はある

　ワンセグの連続視聴では、省エネ設定にすると全機種電池消費は3％。P-07Cでは初期設定時と同じだが、Xperia acroと007SHでは初期設定時より1～2％電池消費が小さくなった。

	ドコモ Xperia acro	ドコモ P-07C	au G'zOne	ソフトバンク 007SH
ワンセグ視聴10分 （初期設定）	5％	3％	機能無し	4％
ワンセグ視聴10分 （省エネ設定）	3％	3％	機能無し	3％

通信している状態では効果はあまりないか

　前回同様YouTubeを使って3G／無線LANで通信をおこなったが、省エネ効果はあまり感じられない。多くの省エネ設定ではこまめに通信機能をオフにして、バッテリー残量を稼いでいるようだが、YouTubeの動画再生のように連続して通信している状態では、あまり意味がないのだろう。

	ドコモ Xperia acro	ドコモ P-07C	au G'zOne	ソフトバンク 007SH
YouTube視聴10分 （初期設定＋3G）	5％	5％	2％	5％
YouTube視聴10分 （省エネ設定＋3G）	5％	4％	1％	5％
YouTube視聴10分 （初期設定＋無線LAN）	3％	3％	0％	5％
YouTube視聴10分 （省エネ設定＋無線LAN）	3％	3％	0％	4％

カメラでも効果は実感できない

　もともと前回のテストでも電池消費が小さかった連続30枚撮影のカメラテスト。省エネ設定でも1％前後の変化があるだけだった。ただし前回電池消費が大きかったP-07Cでは、電池消費が小さくなっているので、何もしないよりは効果が出る可能性はある。各機種とも省エネ設定でも特に画面が暗くなるわけではなく、カメラの操作自体はしやすい。

	ドコモ Xperia acro	ドコモ P-07C	au G'zOne	ソフトバンク 007SH
カメラで30枚撮影 （初期設定）	0％	3％	0％	2％
カメラで30枚撮影 （省エネ設定）	1％	2％	0％	2％

画面を消すだけで効果アリ
省エネ設定は自動起動が便利

　限られた時間でのテストのため、もっと長時間やればさらに省エネ効果がわかりやすかったと思うが、結果的には省エネ設定をやらないよりは、やったほうがいいと判断できるレベルにとどまった。またディスプレーの消灯は簡単にできて効果が高いことがわかる。スマートフォンであればAndroidだけでなく、どの機種も電源ボタンを押せば簡単にスリープに移行できるので、端末独自の省エネ機能がなくても、こまめに画面を消せば長持ちさせることが可能だ。

　ただし、電池が十分あるときや充電中には、画面消灯にこだわっていても仕方ない。端末独自の省エネ設定は、バッテリー残量やあらかじめ決められた時間に自動的に設定を変更してくれる。使い勝手と電池の長持ちを両立させたいなら、そんな“自動省エネ”を使うと便利かもしれない。

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