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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第214回

明るい単焦点レンズでほわっとした猫写真

2011年08月26日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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暗いところでも撮れるのがメリット

 明るい単焦点レンズのメリットはまだある。明るいので、暗い場所でも撮れること。標準ズームレンズより、3倍速いシャッタースピードで撮れたりする。

 あくびした瞬間を撮りたいときや、室内で撮りたいときなんか、これがデカい。

暗い夜の部屋(窓の外が暗いことでもわかる)の片隅で、のんびりしていた「かふか」をそっと狙ってみた(2010年7月 パナソニック DMC-GH1+20mm F1.7)

暗い夜の部屋(窓の外が暗いことでもわかる)の片隅で、のんびりしていた「かふか」をそっと狙ってみた(2010年7月 パナソニック DMC-GH1+20mm F1.7)

 ISO感度をちょっと上げれば、普通に撮れるのだ。

 室内猫をきれいに撮りたいと思ったら、まずは明るい単焦点レンズを買うべし、なのである。特に「ゆるふわ猫写真」を撮りたいなら必須といっていいレベル。

 今回使ったレンズは、APS-Cサイズセンサー(つまり普通のデジタル一眼レフ)用が、50mm F1.4と85mm F1.8と35mm F1.8。

 マイクロフォーサーズ用が20mm F1.7と25mm F1.4。

 いずれにせよ、明るい単焦点レンズを持っていると猫撮りが楽しくなるのでお勧め。

 ちなみに、明るいズームレンズというのもあるけど、それはデカくて重くて高価なので……上級者クラスということで。

吠えてるんじゃなくて、もっと遊んでくれと鳴いているところです。顔はちょっと恐いけど。横のタイルを見ると、どんどんボケていく感じがよくわかる(2011年8月 パナソニック DMC-G3+25mm F1.4)

吠えてるんじゃなくて、もっと遊んでくれと鳴いているところです。顔はちょっと恐いけど。横のタイルを見ると、どんどんボケていく感じがよくわかる(2011年8月 パナソニック DMC-G3+25mm F1.4)

 最後に25mm F1.4(マイクロフォーサーズなので、いわゆる35mm換算だと50mm相当になる)で撮ったあくび黒猫を。

 たいへん恐い顔をしておりますが、実際見た目もデカくてちょいと恐いのですが、とても人なつこいヤツでした。


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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイ ン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩で、天気がいい日は自転車で都内を走りながらネコを探す日々。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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