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ATMに迫るセキュリティ脅威

2011年08月25日 18時00分更新

文● McAfee

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 今日、全世界で220万台のATMが設置されており、2015年にはその台数が約300万台になると予想されています。その一方で、ATMスキミング事件はデータ窃盗犯罪の3割を占めており、米国だけで1日当たり約35万ドル、年間で10億ドル以上が被害に遭っています。

 現在、ATMIA(自動預け払い機産業協会)では、廃棄されたATMによってもたらされるセキュリティ脅威への対策を試みており、ATMの設置者に対して使わなくなったATMを処分するときには十分な注意を払うように呼びかけています。実際、廃棄されたATMには、記録されたカードデータが残っている場合が多く、犯罪者が捨てられたATMのセキュリティ機能を研究して、スキミングの技術を磨くことも可能です。また、廃棄されたATMの外観をそっくりまねたプラスチックのカバーを作成し、スキミング機材を偽装する犯罪者も存在します。

 海外では、中古のATMがeBayなどオークションサイトなどで売買されおり、それらが歩行者の多い様々な場所に設置されることもあります。このような中古ATMは、自動車のバッテリーや近くのコンセントから簡単に電源を取ることができると同時に、クレジットカードのデータを読み取ってデータをコピーするように設定されています。

 このようなATMスキミングから身を守るためには、自分のクレジットカードやデビットカードの取引明細書を少なくとも2週間に1回はオンラインでチェックし、不正な取引を見つけたら即座にクレジットカード会社や金融機関に申し立てを行いましょう。また、ATMを利用する際は、ワイヤー、テープなどの不審な物が付いていないか、ATMの外観に何か不自然な様子がないか確認してください。海外でATMを使用する場合は、できる限り信頼できる安全な場所に置いてあるATMを利用することを心がけましょう。最後に、暗証番号を入力するときには、忘れずに片手でキーパッドを隠し、覗き見されないよう、注意をお願いします。

※この記事は、McAfeeの運営しているブログから、注目のエントリーを編集部でピックアップし、転載しているものです。

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