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ソニー、小学生対象に発電/蓄電ワークショップを開催

2011年08月22日 22時00分更新

文● 小山安博

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 参加した子どもたちは、保護者とともにStick Generatorを楽しそうに製作していた。あらかじめ巻かれていたコイルをさらに150回程度巻き取るといった手間がかかるだけでなく、巻き取る方向やプラスマイナスを間違えないようにLED電球を基盤に取り付けるなど、小学生にはやや難しい工作もあったようだ。

 さらに、蓄電のために5分間にわたってStick Generatorを振るなど親子で協力する必要があり、楽しそうに製作していたのが印象的だった。話を聞いた小学校4年生の男の子は「振って電気が付いたところが面白かった」と笑顔を見せ、プラレールの実験を含めて、親子で楽しめたようだった。

参加した保護者と共同で子どもたちはStick Generatorを製作

できあがったStick Generatorを振ると、設置したLED電球が光る。そのままでは振っている間しか発電しないが、蓄電池を使えば電気がためられて、振らなくても発電できる

それを利用して4組ごとのグループで、それぞれ蓄電した電力を使ってプラレールを動かすという実験

5分間にわたってひたすら振る

そうしてためた電気を使ってプラレールの競争を行なう。各グループごとに、電車のスピードを競うだけでなく、どれだけ電力をためられたか競争していた

 実験のあと、講師の矢島氏は「実は最先端のことをやっていた」と指摘。従来の遠隔地にある大型の発電所で電気を作って伝送するのではなく、小さな発電所や屋根に設置したソーラーパネルなどで作った電力を蓄電して利用する「スマートシティ」を説明した。それぞれが作った小さな電力をつなげて、1つの電力としてプラレールの走行に活用するという行為が、スマートシティと同じであるとしていた。

スマートシティの仕組み

 ちなみにソニーでは、蓄電池を使った節電の実証実験を行なっており、たとえば東京・銀座のソニービルでは、沖縄・美ら海水族館の屋外大型水槽(14t)を設置しており、その演出照明、ディスプレー、オーディオ機材の日中の電力を、太陽光発電、バイオ燃料による発電ですべてまかなっているそうだ(電力量は随時同社サイトで公開)。

ソニービルに設置されている蓄電池で、巨大水槽の昼間の電力をまかなっている

電力量は随時同社サイトで公開されている

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