iPadスタンドにもなるBluetoothキーボード
iPad/iPad 2で利用するなら、ソフトウェアキーボードよりも大きいサイズの製品を選びたい。おすすめはロジクールの「Logicool Tablet Keyboard For iPad」だ。キーボードケースがiPadスタンドになるスグレモノで、質感もいい。電源は単4乾電池が4本となかなかヘビー。スペックでは電池寿命は最大1年となっているので、交換する頻度は少なくて済みそうだ。
キーボードは英語レイアウトの65キーでアイソレーションタイプ。キーはパンタグラフ方式を採用している。キーピッチは19mm、キーストロークは2mm、押下圧は60gと柔らかい。フルサイズなので、入力ポジションには余裕がある。
普段使いしている「HHKB Professional2」と横幅がほぼ同じなので、フルスピードのタイピングが可能。iOSの日本語入力機能は精度がイマイチなので、短い文節で変換することが多い。そんな使い方なら、初代iPadでも快適に入力できた。
「fn」キーと併用することで、音楽の再生や一時停止、音量の調節などが可能。画面をロックしたり、ホーム画面を表示することもできる。通常は画面をロックしたあとにホームボタンを押すと、ボタンをスライドさせて解除する必要があるが、キーボードから操作するとダイレクトに作業画面に戻れるのが便利だ。独立した検索キーを備えているのも見逃せない。どこからでもすぐに検索画面を開き、アプリやメール、スケジュールなどを探せるのだ。そのほか、「fn+5」でスライドショーを再生することも可能。スタンドに立てかけてあるので、そのままフォトフレームに早変わりする。
気になるのが327gという重量だ。安定感があり使い勝手はいいのだが、持ち運びの際に負担になる。初代iPadとあわせると1kgオーバー、iPad 2でも900g強となる。単に原稿を入力するだけなら、1.08kgのMacbookAirのほうがいい。ただ、電車の中でウェブを閲覧したり、歩いている時に地図代わりに利用するならiPadが最適。そんな時はやはり、iPad+「Logicool Tablet Keyboard For iPad」がおすすめだ。
Bluetoothキーボードは、検索キーワードやメール程度しか入力しないライトユーザーには不要なアイテムかもしれない。しかし、ブログや小説などを書いている人や、筆者のように仕事で長文を入力する必要がある人なら手放せなくなること間違いなし。そんなに高価な製品でもないので、1台持っておくことをオススメする。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)。
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