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鳥居一豊の「最新AVプロダクツ一刀両断」 第40回

3チューナー内蔵や外付けHDD対応など全5モデル登場!

早速チェック! スカパーHD!内蔵のソニーBDレコ秋モデル

2011年08月23日 13時10分更新

文● 鳥居一豊

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3D画質が強化された高画質回路
「CREAS PRO」を採用

AX2700TとAT970Tと並べたところ。デザインはもちろん、背の高さ(AX2700Tは81mm、AX970Tは56mm)がまるで違っている

AX2700TとAT970Tと並べたところ。デザインはもちろん、背の高さ(AX2700Tは81mm、AX970Tは56mm)がまるで違っている

 映像系では、高画質回路「CREAS PRO」は名前こそ同じだが、内容は一新された。3D映像への対応などは下位モデルのCREAS 4と同様だが、AX2700Tだけの機能として、3D映像の立体感をさらに豊かにする「3Dエンハンス」と「新コントラストマスター3D」が追加された。

 「3Dエンハンス」は、左右の映像2つから視差情報を解析し、フォーカスの合った部分や奥行きのある部分を判別し、それによる見え方に合わせた自然な質感の向上を行なう。わかりやすく言えば、前方に飛び出す部分はより精細に、奥に引っ込む背景部分はあまり質感を向上させず遠近感がはっきりと再現されるようにするもの。

 「新コントラストマスター3D」は、従来のコントラスト感の向上が主に暗部の再現を高める方向で処理していたのに加え、明るい部分のコントラスト感も高める処理を加えるようになった。3Dメガネをかけるため、3D映像は明るさが減ってしまうが、それによる見づらさを抑え、明るい部分はより明るく、暗い部分はしっかりと締めることでさらにコントラスト感を高める。

 これらの3Dの画質改善に比べると少々地味だが、「色純度改善」技術も採用されている。BDソフトへの収録時に圧縮して記録される色信号を、より元信号に近い状態に復元する技術で、最新BDレコーダーの高画質化には欠かせないポイントでもある。

 従来も4:2:0信号を4:4:4信号に復元する技術を備えていたものの、その精度が大幅に向上し、隣接する色が混じることによるにじみ感などのない、クリアな再現が可能になった。

 この効果はどうやらかなり期待できそうで、色境界のにじみだけでなく、他の色に埋もれてしまっていたような微妙な色まで鮮やかに再現できるという(夜空の星が、黒い夜空に白い星があるだけでなく、等級の違いによって青っぽく輝く星や赤い星があり、空には雲が浮かんでいる様子を思い浮かべてほしい)。

 昨年のAX2000も画質・音質については高い評価を獲得しているが、今年のAX2700Tもその後継機としてさらなる進化を果たしているに違いない。

 なにより、前述の通り「顔つき」がいい。そんな期待度満点のAX2700Tをはじめ、SKP75やその他のラインナップなど、秋のBDレコはかなり気合いの入ったラインナップになっている。発売は10月上旬とまだまだ先だが、その日が待ち遠しくなる製品ばかりだ。 


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