お手軽スキャンに最適
Bluetoothでケーブルいらず、持ち運べるスキャナー「Anyty」
2011年08月30日 11時00分更新
新聞のスクラップや旅行準備など、メモ目的に便利
持ち運びも手軽で、使い方も簡単。そんな特徴を生かして、Anytyはさまざまなシチュエーションで役立ってくれる。
一番活躍しそうなのは、ビジネスの分野だろう。出先でどうしてもスキャンが必要になるが、カバンは営業用の資料でいっぱい……。そんな場面でも細長いAnytyシリーズなら、スキャナーのためにもうひとつカバンを用意することなく隙間にさっと入れて持ち運べる。
デスクワークでも、何かをメモするのに便利だ。レポートを書くために、資料棚から持ってきたバインダーや、書庫で借りた書籍をあれこれ広げていると、すぐに机の上がいっぱいになってしまう。持ち出し禁止の書類なら、その場でメモするしかない。そこでAnytyシリーズがあれば、サッとスキャンしてデスクに持ち帰り、パソコン上に転送して、レポートと同じ画面で確認できる。
しかも、厚みがあるものでもスキャンできるのがメリットだ。書籍やバインダーに綴られた紙などは、そのままではドキュメントスキャナーに通せないし、資料があるところまでフラットベッドスキャナーを持っていくのは常識的に考えて困難。単体で動作して、表面をなぞるだけというハンディースキャナーが、まさにうってつけと言えるだろう。
例えば、いままで資料用に新聞の記事をスクラップしていた人なら、その作業をAnytyシリーズで代替できる。いちいちページを切り抜いて、ノートに貼り付けるといったような面倒なことをしなくても、スキャン一発で取り込めるので、かなり作業が楽になるはず。紙を傷つけずに済むので、読み回しする新聞でも気軽にスクラップが可能だ。
筆者の仕事でいえば、記事作成の準備で役立ちそうだ。特集記事を作る場合、内容をかぶらないようにしたり、より面白い切り口を考えるために、自分の書棚から過去の雑誌をあさって関連記事を集めるのが定番だ。これらの資料をデジタル化して持ち出したかったが、1冊しかない貴重なものはバラせず、ドキュメントスキャナーに通せない。
だから今まで出先で作業する場合は資料ごと持ち出していたが、重いし、資料自体が傷つくことも多かった。それに書棚から取り出して机の周辺に置いておくと、ものぐさな性格が災いして、いつの間にか書籍の山があちこちに……。Anytyがあれば必要な部分をすぐにデジタル化できるので、さまざまな問題を解決してくれそうだ。
仕事だけでなく、家庭でも役立ってくれるだろう。旅行を計画しているときには、パンフレットを見ながら「ふせん」を貼る感覚で、よさそうなホテルやプランをスキャン。友達にメールで送って、気に入ったものを選んでもらうという流れをスムーズに実現できる。実際に旅行に行くときも、旅行会社からもらった日程や保険の資料、航空券、旅情報誌で見つけた面白そうなスポットをデジタル化して、タブレットやスマートフォンなどに取り込んでおけば現地で活用できる。
すでにドキュメントスキャナーやフラットベッドスキャナーを持っている人でも、Anytyシリーズがあると役立つシチュエーションは多い。価格も670BTは1万4800円、651BTは1万2800円と、スキャナーにしてはかなり安価だ。ビジネスのスピードを上げるために、企業で大量導入したい場合も、よりコストを抑えられる。ハンディースキャナーのある便利な生活を、ぜひ一度体験してみてはいかがだろう。
評価機の主なスペック | ||
---|---|---|
製品名 | 670BT | 651BT |
価格 | 1万4800円 | 1万2800円 |
センサー | CIS | |
解像度 | 600×600dpi、300×300dpi | |
最大スキャン可能速度 | 高画質時:8秒、低画質時:3秒(カラー)、3秒(モノクロ) | 高画質時:6秒、低画質時:5秒 |
スキャン幅 | 約220mm | 約127mm |
スキャン長 | 高画質時:66cm、低画質時:134cm | |
保存形式 | JPEG | |
インターフェース | USB 2.0、マイクロSD/SDHCカード(最大32GB)、Bluetooth | |
バッテリー容量 | 800mAh | |
スキャン可能枚数 | 最大200枚 | 最大400枚 |
満充電時間 | 約4時間 | |
本体サイズ | 約幅264.4×奥行き23.4×高さ22.7mm | 約幅167.2×奥行き30.3×高さ23.7mm |
重量 | 約140g | 約120g |
この連載の記事
-
第5回
PC
電子文書道を極めるためのオススメ記事 -
第4回
PC
文書デジタル化の定番! ScanSnapが支持される理由 -
第2回
PC
imageFORMULA DR-C125は使い勝手を極めた名機だ -
第1回
PC
オフィス&家庭で役立つ!! 今日から始めるスキャナー活用術 -
PC
机上から紙を一掃!電子文書化マニアックス - この連載の一覧へ