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机上から紙を一掃!電子文書化マニアックス 第3回

お手軽スキャンに最適

Bluetoothでケーブルいらず、持ち運べるスキャナー「Anyty」

2011年08月30日 11時00分更新

文● 広田稔

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起動は一瞬!! 作業時間も数十秒程度

 それでは、A4サイズの670BTを使って、実際の取り込み手段を見ていこう。ハンディースキャナーを使ったことがない人が気になるのは、きちんとスキャンできるのかどうかというところ。紙送り機構がないので、自分でスキャン対象の表面をなぞることになるが、はたして紙が歪まずに取り込めるだろうか。結論から言えば、その心配はほとんどない。

まずは本体脇のスイッチを動かして「SCAN」モードに設定しよう。一番左はBluetoothモードのスイッチなので、中間に合わせる

液晶画面を見ながら、左のボタンで解像度(「HIGH」か「LOW」)、右のボタンで色(「COLOR」か「MONO」)を指定。解像度はHIGHが600×600dpi、LOWが300×300dipだ

続けてスキャン対象の上部にスキャナーを置く。読み取れる範囲は、本体脇に書かれた「|◀」から「▶|」の間なので、ここに収めよう。あとは「SCAN」ボタンを押し続けて、「SCAN」ランプが緑色に点灯したら、本体を下に滑らせる。最後に「SCAN」ボタンを押したら作業終了だ

 実際にやってみても非常にカンタン。筆者の場合、最初の1、2回はスキャン結果が曲がってしまったが、何度かやっているうちに慣れてきてきれいにスキャンできた。一定の速度で、きちんと垂直を意識して動かすのがコツだ。

文章のスキャンサンプル。左がLOWで、右がHIGH

写真をHIGHでスキャンしたところ。発色もよくメモ用途には十分


BluetoothでAndroid端末に転送できる

 続けて、Bluetoothでの転送も試してみた。特に便利だったのは、Android端末との同期だ。

まずはペアリングを実行する。本体脇のスイッチを「BT」モードに切り替えて、Android側から端末をスキャンしてペアリングを申し込む。打ち込むパスコードは「0000」だ

ペアリングを受信して本体上部にある「BT」アイコンが光りだしたら、「SCAN」ボタンを押すと接続が確立してBTアイコンが青く光る

あとは、本体脇の「DPI」か「C/BW」のボタンを押して、液晶の数字を見ながら転送するファイルを選ぼう。「SCAN」ボタンを押すと、ファイルの転送が始まるので、接続先で受信を許可すればOK

受信が終わったら、ステータスバーを引き出して開くか(左、中央)、「ギャラリー」アプリを開くと(右)画像を閲覧できる

 このBluetoothでの転送が役立つのは、少ない枚数をスキャンして、とにかく手早くメールで送信したいというシチュエーションだ。例えば、電車の中など、立っている場面では、パソコンを出して何か作業するのは非常に難しい。その点本製品は、Android端末で、しかも無線で同期できるので、さまざまなシチュエーションで同期が可能だ。

 大量のスキャンデータをパソコンから取り出したいときは、マイクロSDカードを抜いて差すか、USBケーブルをつなげばいい。

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