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スマホの機能を徹底チェック 最強スマホ&サービスはコレ! 第11回

スマホはどんな操作で電気を食うのかいろいろテストした

2011年08月22日 12時00分更新

文● 小林 誠、ASCII.jp編集部

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テザリング時のバッテリー消費はやはり大きめ

 P-07Cのみがテザリング機能に対応しているため、こちらも連続10分通信してみた。この場合の電池消費は5%。もしこのペースのままで推移すると、大体3時間後には電池が空だ。2倍の20分連続で利用してみたが、電池消費は11%。スマートフォンのテザリングは、モバイルルーターのようにガンガン使うとすぐバッテリーが切れるので、充電できる環境で利用するか、緊急用としての使い方が基本になりそうだ。

  ドコモ
Xperia acro
ドコモ P-07C au G'zOne ソフトバンク 007SH
テザリング利用10分 機能無し 5% 機能無し 機能無し
テザリング利用20分 機能無し 11% 機能無し 機能無し

YouTubeの視聴でわかる
3G通信でのバッテリー消費の大きさ

 つづいては通信の種類によってどの程度バッテリー消費に差があるかをYouTubeを視聴することで比較してみた。3G通信の環境で視聴、3Gのままで画面の明るさを最低に、最後に無線LANで通信した場合(モバイルルーター経由)だ。

  ドコモ
Xperia acro
ドコモ P-07C au G'zOne ソフトバンク 007SH
YouTube視聴10分
(3Gで通信)
5% 5% 3% 8%
YouTube視聴10分
(3G通信+輝度最低)
4% 5% 0% 8%
YouTube視聴10分
(無線LANで通信)
3% 3% 0% 5%

 このテストでは明らかに3G通信の場合のバッテリー消費が激しい。ブラウザーやアプリを使う場合も、無線LANにつながる環境であれば、無線LAN経由の方がバッテリーが長持ちしそうだ。一方、画面の明るさを最低にしても、あまり効果はなさそうだ。ただし、G'zOneだけは画面の明るさを最小にしたときと、無線LAN通信時は10分の視聴では0%。これは再度テストしても同様だった。

YouTube動画を見るといった端末のリソースを使っている状況ではバックライトを暗くするのはあまり効果は無さそうだ

意外とカメラのバッテリー消費は少ない

 最後にカメラ機能でチェックした。初期設定のまま30枚同じ写真を撮影し続けた。この結果は0~3%と電池消費は少ない。3%も消費したP-07Cは、4機種中では唯一、初期状態では手動で写真を保存する作業が必要だったので、そのせいでバッテリー消費が大きいのかもしれない。

  ドコモ
Xperia acro
ドコモ P-07C au G'zOne ソフトバンク 007SH
カメラで30枚撮影 0% 3% 0% 2%

 Xperia acroは自動的にフラッシュが光ったが、それでも電池消費はゼロ。ただし今回は同じ場所で連続的にテストをしている。外出先で断続的に撮影したり、いろんな被写体を撮影した場合には、毎回撮影シーンや設定が変わり、より電池を消費するかもしれない。


1.5~2時間程度テストに使うと
3割くらいの電池を消費!?

 ここまでのテスト時間を合計すると、大体1時間半から~2時点程度、比較的ヘビーに端末を使用したことになる。テスト全体の電池消費を合計した結果は、ワンセグやテザリングのテストがなかったG'zOneで13%。すべての項目をテストしたP-07Cで44%。当然バラツキがあるわけだが、スマホのバッテリーはあんまり持たないんだなということが改めて理解できた。

 ただ1つ見えてきたのは、ワンセグや3G通信はできるだけ少なくした方がバッテリーは長持ちする点。テザリングはこのテストの中では一番電気を食うという点だ。画面もできればこまめに消灯したい。

 さて、次回は今回のテストを踏まえて、省エネ設定にすると、どの程度電池は長持ちするのか。さらに省エネ設定をとことん追い込むと、もっと効果は上がるのかを検証してみたい。


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