赤外線LEDでヘッドアップディスプレイ型暗視スコープを作る!
可視光線の青紫より波長の短い紫外線LEDがあるなら、反対に赤より波長が長い光りを出す赤外線LEDもある。またビデオカメラのCCDは、赤外線も撮影することができるので、真っ暗闇でも赤外線を投光すれば映像が映せる。
ムービー:Nシステム
今回使ったカメラで、Nシステム(自動車ナンバー自動読取装置・スピード違反測定器とは違い、手配車両などの行方を追うために高速道路や主要幹線道路に警察が配備している)。赤外線ストロボを使っているので、ムービーでも閃光がよく見える。
ということで、ここでは赤外線暗視スコープを作ってみよう。
●パーツリスト
- 赤外線投光器キット/2セット/秋月電子/1セット1000円
- 超小型カラーカメラ/1/4インチ26万画素CCD MTV-54K0N/1個/秋月電子/5970円
- トグルスイッチ/3個/千石電商/150円
- ピン(RCA)ジャック/1個/秋月電子/100円
- 単1×4本電池ボックス/2個/千石電商/1個280
- DCジャック(オス・メス)/それぞれ1個/秋月電子/セットで100円
- 透明ケース/1個/秋月電子/300円
1.赤外線投光器キットの組み立て
キットはただ黙々と56個のLEDを半田付けしていく。今回はカメラの左右につけるのでLED112個、224箇所を半田付けするだけでいいので、ブチキレそうになる。
2.カメラモジュールの配線
今回はパナソニックのカラーCCDカメラを使ったが、「超小型赤外線モノクロカメラ 1/3インチ25万画素CCD MTV-2510EM」を使うと白黒になってしまうものの、もっと明るい赤外線映像が見られる。なお、ヘッドアップディスプレイにする場合は、映像の左右を反転できるミラー出力ができるものを選ぶこと。
3.ケースへの実装と配線
DCジャックのマイナスは、赤外線投光器のマイナス、CCDカメラの電源のマイナス、ビデオ信号出力のGND(外側の端子)に接続。プラスの電源は、カメラのプラスと投光器のスイッチに接続する。残り2つのスイッチは、カメラの2倍ズーム/ノーマルの切り替えと、ミラーと正像の切り替えスイッチとなっている。
4.これで完成!
完成品はこんな感じになるので、小型の携帯テレビなどを接続すれば、スグに映像を見られる。
5.バッテリーパックの製作
赤外線投光器もCCDカメラも電源は12Vなので、乾電池を8本使ってバッテリーを作る。カメラだけならさほど電力を食わないが、赤外線LEDがかなり電気を食いそうだったので、単1を使った。
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