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節電節約! LEDで生活が変わる! 第3回

夏休みの工作に! LEDで偽札判定機や暗視スコープを作成

2011年08月19日 12時00分更新

文● 藤山哲人

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赤外線LEDでヘッドアップディスプレイ型暗視スコープを作る!

 可視光線の青紫より波長の短い紫外線LEDがあるなら、反対に赤より波長が長い光りを出す赤外線LEDもある。またビデオカメラのCCDは、赤外線も撮影することができるので、真っ暗闇でも赤外線を投光すれば映像が映せる。

ムービー:Nシステム

 今回使ったカメラで、Nシステム(自動車ナンバー自動読取装置・スピード違反測定器とは違い、手配車両などの行方を追うために高速道路や主要幹線道路に警察が配備している)。赤外線ストロボを使っているので、ムービーでも閃光がよく見える。

 ということで、ここでは赤外線暗視スコープを作ってみよう。

●パーツリスト

  • 赤外線投光器キット/2セット/秋月電子/1セット1000円
  • 超小型カラーカメラ/1/4インチ26万画素CCD MTV-54K0N/1個/秋月電子/5970円
  • トグルスイッチ/3個/千石電商/150円
  • ピン(RCA)ジャック/1個/秋月電子/100円
  • 単1×4本電池ボックス/2個/千石電商/1個280
  • DCジャック(オス・メス)/それぞれ1個/秋月電子/セットで100円
  • 透明ケース/1個/秋月電子/300円

1.赤外線投光器キットの組み立て

 キットはただ黙々と56個のLEDを半田付けしていく。今回はカメラの左右につけるのでLED112個、224箇所を半田付けするだけでいいので、ブチキレそうになる。

赤外線を出すLEDと抵抗、基板がセットになったキット。12Vを繋ぐだけで投光器になる

延々と半田付け……。ウキーッ!

紫外線LEDと違って、赤外線LEDは光りがまったく見えない。そこで完成したら12Vの電源をつなげて、デジカメなどで撮影し、全灯が点灯しているかをチェックする

2.カメラモジュールの配線

 今回はパナソニックのカラーCCDカメラを使ったが、「超小型赤外線モノクロカメラ 1/3インチ25万画素CCD MTV-2510EM」を使うと白黒になってしまうものの、もっと明るい赤外線映像が見られる。なお、ヘッドアップディスプレイにする場合は、映像の左右を反転できるミラー出力ができるものを選ぶこと。

超小型カラーカメラ 1/4インチ26万画素CCD MTV-54K0Nのキット

キットには、ビデオ信号が出るコネクタと電源コネクタが付いているケーブルも付属されているので、このケーブルをコネクタに挿せば即カメラとして動く。今回はこれを使わずに工作している

手前の赤、黒、白が電源とビデオ信号。横から出ている線は、ミラーやデジタルズームのスイッチとなっている

3.ケースへの実装と配線

 DCジャックのマイナスは、赤外線投光器のマイナス、CCDカメラの電源のマイナス、ビデオ信号出力のGND(外側の端子)に接続。プラスの電源は、カメラのプラスと投光器のスイッチに接続する。残り2つのスイッチは、カメラの2倍ズーム/ノーマルの切り替えと、ミラーと正像の切り替えスイッチとなっている。

こんな感じで配線する。添付のデータシートを見れば、かなり初心者でも作れるはずだ

ケースのフタには、赤外線投光器を固定

4.これで完成!

 完成品はこんな感じになるので、小型の携帯テレビなどを接続すれば、スグに映像を見られる。

赤外線暗視スコープ(カラー版)の完成

小型のテレビをつければ、このように映像が見られる

5.バッテリーパックの製作

 赤外線投光器もCCDカメラも電源は12Vなので、乾電池を8本使ってバッテリーを作る。カメラだけならさほど電力を食わないが、赤外線LEDがかなり電気を食いそうだったので、単1を使った。

単1×4本のケースを2つ接続して12Vにする

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