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節電節約! LEDで生活が変わる! 第3回

夏休みの工作に! LEDで偽札判定機や暗視スコープを作成

2011年08月19日 12時00分更新

文● 藤山哲人

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6.パワーLEDに当たる部分のリフレクターを削る

 リフレクターとは、豆電球の光りを反射させる銀色の鏡だ。たいてい、非常に割れやすい樹脂でできているので、ニッパーで切断するとパッキリと全体が割れてしまうこともあるので、目立てヤスリで慎重に切断する。

たいていアルミの蒸気を蒸着させて作るので、特殊な樹脂が使われている。ニッパなどで切断しないこと

薄いひし形をした目立てヤスリ。チェーンの切断などにも使えるので、イザと言うときに1本備えておきたい道具だ

切断したリフレクター。ちょっと部分的に割れちゃった部分もあるが、それはスルーってことで……

7.とりあえず完成! と思いきや改良が必要じゃん!

 完成!と思ったら、リフレクターが豆電球用に最適化されていて、パワーLEDに替えると中央部分だけ暗くなってしまった……。

豆電球の光は1点に集められたリフレクターだが、パワーLEDは発光する範囲が狭いので、あまりリフレクターが役に立たないことが判明。っーか、真ん中だけ暗いってどういうコトさっ!

8.パワーLED用のレンズを瞬間接着剤て固定してできあがり!

 さて、こんなときの救世主が秋月電子だ。パワーLEDの照射角を替えられるレンズが、何タイプか発売されている。いくつか買ってみて、リフレクターとの相性を見ながらLEDレンズをパワーLEDに接着しよう。

左から照射角15度、30度、45度のパワーLED用レンズ。秋月電子で1個100円

このレンズをパワーLEDにはめて接着剤で固定すれば、バッチリ集光できる

中央のブラックホールがなくなって、明るく照らせるようになった!

実地テストをしてみよう!

 ようやく完成したパワーLEDライトを、夜中の公園に持ち込んで、早速テストをしてみた。豆電球のときは、光源を覗き込んでもそれほど眩しさを感じなかったが、パワーLEDの懐中電灯は、眩しいなんてモンじゃない! 瞳孔がギュッ! と音を立てて閉まり、電気を消してもしばらくは視界の一部が白く光って見えるほどだ。

恐るべしパワーLED! 砲弾型のLEDを使った懐中電灯とは比べ物にならないぐらい眩しい。そう言えばLED電球の注意書きに「電球を直視しないでください」って書いてあった。電池駆動とはいえ、LED電球と同じパワーLEDなので、直視しないようにしよう(笑)

作戦行動中。ライト近くは写真が白く飛んでしまうほど眩しい

真っ暗闇をかなり広範囲に照らせるのが分かるだろう

 豆電球をパワーLED1個に替えただけで、この眩しさ。パワーLEDを数灯搭載すれば、見たこともないぐらい明るい懐中電灯が作れるはずだ。ただし、電池はアッという間になくなるけど(笑)。廃熱対策などと格闘して、超ハイパワーLED懐中電灯を作ってみよう!

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