ツンデレの角が取れてチョット便利なLED電球たち
「LED電球はノイズを出す」という話を聞いたことがないだろうか? これは第1話でも紹介したように、電球内に超小型のATX電源が入っているためだ。FMラジオのアンテナを点灯しているLED電球に触れるほど近づけると、ラジオの入りが悪くなったり、ブーンという音が聞こえる。しかし、LED電球だけがノイズを出すというワケでなく、携帯の充電器やデジタル家電、コンピュータなどは大なり小なりノイズを出しているもの。デジタル機器の一種の宿命と考えてもいいかも知れない。
しかし極稀にノイズをまったく出さないLED電球がある。それは、1話でも紹介した非常にチラつく電球だ。
インバータ不要と謳っているが、交流→直流変換回路を内蔵せずに、抵抗で分圧し(電圧を下げ)て直接LEDに交流を流している。そのため西日本は毎秒60回、東日本では毎秒50回点滅を繰り返すので、読書灯としては不向き。しかし、ノイズを嫌うオーディオマニアや、電波などの波形を測定するなどで極力ノイズ発生源を少なくしたい実験環境や、ミニコンポの上に照明を置きたいという場合は、非常に重宝する。
また「白熱電球はほぼ360度の全天球を照らすが、LED電球は180度以下の半球しか照らせない」と第1話で紹介したが、最近になって各社から電球並みに全天球を照らせるLED電球も登場している。
これらのほぼ全天球を照らせるLED電球は、電球内部の電源回路を小型化し、口金の方を電球のように絞り込んだ形にしている。さらに発光部にはリフレクタ(反射板)を設けて、光りを拡散させるのだ。
デスクライトのように光りが集中した方がいい場合は、通常のLED電球を使うといいが、側壁に設置されている照明やシェードライトでは光りが広がるタイプを使うといいだろう。
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