ブートドライブとして使うには
UEFI対応マザーが必須だ!
データ用ドライブとして使う場合はWindows VistaまたはWindows 7であれば、特に問題が発生しないが、OSを起動するブート用ドライブとなると、条件が大幅に厳しくなる。まずは以下の表を見ていただきたい。
ブート用ドライブとしての利用時のOS対応表 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
Windows XP | Windows Vista | Windows 7 | ||||
32bit版 | 64bit版 | 32bit版 | 64bit版 | 32bit版 | 64bit版 | |
UEFI非対応 | × | × | × | × | × | × |
UEFI対応マザー | × | × | × | ○ | × | ○ |
まずはOSはWindowsであれば、Windows VistaもしくはWindows 7以降でかつ64bit版が必須である。それに加えて、マザーボード側にもUEFI(Unified Extensible Firmware Interface)ブート対応製品が必要と、主要な条件が2つになる。
UEFIについて説明しておくと、従来のPCで用いられてきたBIOSを置き換えるために策定されたもので、グラフィカルかつ高解像度の画面でCPUやメモリなどの設定ができる。3TB HDDの組み合わせで重要なのは前ページで紹介したGPTでパーティション管理をしたHDDからのOSの起動に対応している点だ。
ちなみにUEFIは前身となるEFIも含めると、10年以上前から存在している規格で決してすごく新しいものではない。実際にIntel製CPUを用いているMacでは当初よりUEFIが採用されているほか、Itanium搭載システムなどでも一般的だ。
にも関わらず、自作PC用マザーボードなどで採用されてこなかったのは、一般ユーザーにとってはあまりメリットがなかったため。しかし、3TB HDDが一般的になるにつれて採用例は増加してきた。
とはいっても、UEFI採用マザーボードが増えてきたのは今年に入ってからで、通常BIOSのアップグレードなどではUEFI対応にはならないので、手持ちのマザーボードがUEFI非対応の。その場合はマザーボードの買い換え(場合によってはCPUも)が必要になる。

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