タッチの反応が絶妙な「iPhone 4」
比較用に用いたiPhoneについても触れてこう。iPhone 4はタッチしたときの絶妙な反応で、誤入力は少なく、ガンガン文章を入力できる。ただし予測変換については少々劣るので、ともに予測変換を用いると他機種との差は縮まるだろう。
たとえば単純に「あ」と入力した場合でもGALAXY S Ⅱは非常に多くの言葉が表示されるのに対し、iPhoneでは「あ」の漢字が変換候補のメインとなる。そこでApp Storeで配信されているジャストシステムの「ATOK Pad」を使ってみた。入力速度は慣れた標準の入力には負けたものの、全体的に見ればやはり速い。また予測変換の候補も豊富。入力音が出るのもサクサク操作しているように感じる。
感覚では画面やボタンの大きさ
実際に速いのはとにかくフリック
今回の比較でスピード的に圧倒的に有利だったのはフリック入力だ。フルタッチ型のスマートフォンで、高速に日本語入力をしたいのであれば、素直にフリック入力をマスターするのがいいだろう。
一方、画面サイズやボタンサイズは必ずしも入力速度に影響がないように思う。使っているときは「窮屈」「広々」といった感想は生じるのだが、結果につながっていない。むしろタッチしたときの反応が重要で、感度調整を自分に合わせてカスタマイズするほうが効果がありそうだ。
誤入力もフリックで指を払う際、勢いあまって隣のボタンまで触れてしまい反応してしまうといった感度の問題が大きい。iPhone 4は筆者が慣れている端末とはいえ、初期設定でこのタッチの感度が絶妙だったというのが大きそうだ。
ただし長い文章になれば小さい画面やボタンはストレスになり、誤入力の原因になる可能性はある。長文メールの作成や、オフィスファイルの編集もしたい、という人は入力速度だけを参考にしないほうがいいかもしれない。
もちろんスマートフォン、とくにAndroid端末は自由に文字入力アプリを追加することができる。設定も豊富なので、カスタマイズをぜひ試してほしい。購入後に「文字入力がイマイチ」と思っても簡単に改善ができるのだ。
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