オートセーブ機能など、UIも使いやすく改善
ブラウザ カルネージハートのゲーム内容を見ていこう。
根底の部分は、従来のカルネージハートシリーズから大きな変化はない。Pドロイド(後述)の装飾変更という新フィーチャーがあるものの、ガレージ画面でOKEの入れ替えや装備を変更し、OKEを動かすプログラムチップを組んだ上で、敵と戦わせるというのが大きなゲームの流れである。
しかし、ブラウザーゲーム化にあたって改良されている部分もある。
たとえばユーザーインターフェイス(UI)。ゲームを遊ぶ上でのコンシューマ機とPCとの差は、“コントローラーか、キーボード&マウスか”のゲーミングデバイスの部分が大きい。当然ブラウザ版ではキーボードとマウスで遊ぶためにUIが変更されている。
また、ブラウザだと誤操作などで予期せぬシャットダウンが起こる場合もあり得るので、プログラム中は数秒ごとに自動セーブされる仕組みになっている。確かに、長時間かけてようやく組んだプログラムがブラウザ落ちで消えてしまったら目も当てられない。これはありがたい機能だ。
ちなみに、プログラム画面はプレイ中に一番長く見ることになる部分なので、音楽も優しい感じにしているという。
カルネージに美少女!? その真相は?
さて、従来作からの大きな変化として、Pドロイドの存在に触れないわけにはいかないだろう。Pドロイドはかわいらしい美少女の姿をしている者もおり、今までのカルネージハートでは見られなかった要素だ。過去のシリーズ作を遊んできたプレイヤーは「何事だ!?」と思うかもしれない。
実はこのPドロイド、CPUを擬人化したものだ。プレイヤーの組んだプログラムとOKEの動きとの間に入って橋渡しをする役目を担っている。Pドロイドは加速性や耐熱性など、6種類のパラメータを持っており、戦闘などで経験値を得ることで成長する。
プログラムの処理スピードもPドロイドの性能に依存しており、すごく端的に言うと、まったく成長していないPドロイドを積んだOKEは、その分、動作も鈍くなってしまうということだ。もっとも、プログラムの組み方によっては、成長したPドロイドを積んだOKEと互角に戦えてしまう可能性もあるところが、このゲームの奥深いところといえる。
ブラウザ カルネージハートの課金要素の1つに、他のオンラインゲームにもよく見られる“ガチャ”があるのだが、景品にはOKEの性能を上げるパーツや武器の他に、Pドロイド用の着せ替え衣装も入っていたりする。
まさかカルネージハートで女の子キャラの着せ替えも楽しめるとは予想していなかったのだが、この辺りは「システムをライトユーザー向けに簡素にするわけにはいかないので、その分、こういった要素で“入りやすさ”を作ってみました」(及川氏)とのこと。
ちなみに、こういった美少女キャラが苦手というプレイヤーのために、普通のロボット然としたPドロイドも用意されているので、硬派なプレイヤーも安心してほしい。
掲示板でライバルのプログラムをコピーできる
ブラウザーゲーム化した際の大きな変化の1つに「掲示板」の存在がある。今まではファンがゲーム外のネット掲示板やwikiなどを使って対戦のやり取りをしていたが、それがゲーム内で完結するようになったのである。
この掲示板にはプログラムを添付することもでき、この機能を利用した「掲示板対戦」も可能だ。
掲示板に添付する際に、プログラムの中身の公開/非公開を選択できるので「プログラムの中身は知られたくないけど、強さは検証したい」といったときにも気軽に使用できる。また、公開されている他人のプログラムをコピー&ペーストして自分のOKEに取りこむといった利用法もある。
ただし、コピー&ペーストにはゲーム内マネーのGではなく、有料マネーであるPGが必要となるので注意したい。
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