撮影スポットに着いたら這いつくばって猫を撮るのである。ちゃんと撮るのなら交換レンズを何本か持って行って、使い分けたいのである。
でも、カメラバッグごと持って行くと小回りが利かないし、邪魔だし、桟橋から海に落とすのも嫌だし(以前、カメラバッグの蓋がちゃんと閉まっていなくて、バッグを持ち上げた拍子に、岩場にレンズを落っことしたことあるし)。
フロントの内ポケットにレンズなどの機材をすぽっと入れておけるカメラマンベストもあるのだが、これはポケットが前についているので這いつくばったり寝転がったりしたときレンズが邪魔で、這いつくばるには向かない。
そこで私はこうしているのだ。上は一緒に撮影に行った「ゆきぴゅー」(前回の記事を参照)が撮ってくれた、というかこっそり撮られた撮影中の私の写真。這いつくばっている腰の辺りがぷくんと膨らんでるのに注目。
ベストの下に着てるのは、自転車用の服なのだ。スポーツ系自転車って、前傾姿勢で乗るからフロントにポケットがあると邪魔なのである。
でも、最小限のものは身につけていきたい。だから、自転車用ジャージは腰にポケットがついているのだ。飲み物も入れられる大きくて深いポケットが2~3つあり、サイクリングするときは飲み物のほかにサイフやケータイや、そんな小物を入れている人が多い。
ここに交換レンズを入れると最高に便利なのである。
3本のレンズを入れるとこんな感じに。レンズは重いので布が伸びちゃうけど、ドリンク用に作ってあるので丈夫だし、手を背中に回せばすぐレンズを取り出せるし、もともと後ろを長めに作ってあるので、這いつくばっても背中が出ちゃわないしで、とても実用的なのだ。
レース用ジャージはピチッとした作りで、アスリート体型じゃない人が着ると様にならなかったり、街中ではとても着られないデザインだったりするが、ゆるい作りのカジュアル系なら問題なし。
そうすれば必要に応じてさっとレンズを交換して、座っている猫をローアングルできれいに撮れるのである(冒頭写真)。
さらに低い位置からそっと近づけばこんな写真も撮れる。
これ、頬を撫でているんじゃなくて、足先を舐めてきれいにしているの図。足指を大きく開いてピンクの肉球がきれいに見えていたので、近くから望遠で狙ってみた。
こんな写真を撮った後、別の猫がやって来たのでとっさに明るい単焦点レンズにつけかえて、中途半端に伸びをした瞬間をパチリ。
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