DVIやRGB対応のキャプチャーボードを利用する
手頃な価格でDVIやRGBの映像を取り込むなら、キャプチャーカードを利用する手がある。そこで、6月17日に発売されたマイコンソフトのキャプチャカード「SC-500N1/DVI」をチェックしてみよう。コンポーネント映像やHDMI、DVI-D、アナログRGBの映像と音声を取り込めるのが特徴だ。
カードを装着したらWindowsを起動し、付属のCDからドライバとキャプチャソフト「Video Keeper」をインストールする。まずはRGBと変換アダプタを利用して接続してみた。
問題なく起動画面が表示され、右クリックメニューから「スナップショット」を選択するだけでキャプチャーが撮れた。プレビューウィンドウは縮小表示されるので画面がにじんで見えるが、キャプチャーは実寸で保存されるのでキレイだ。画質はイマイチだが、動画を録画することもできる。
キャプチャー用のデスクトップPCが用意できるなら、キャプチャーカードは使い勝手がいい。ただし、本製品は著作権保護技術のHDCPには対応していない。HDCPがかけられている画面は表示もキャプチャーもできないので注意しよう。DVDやBDビデオを再生したり、PlayStation3を接続した時には表示できなくなる。Xbox 360の場合は、通常の画面はキャプチャーできるが、DVDビデオ再生時は非表示になる。また、先日発売されたMacBook Airをつないだところ、とくにコンテンツを再生していなくても「HDCP」と表示されて利用できなかった。
FDX1002はとても手軽にキャプチャーできるものの、解像度がXGAと小さめで、価格も高いのがネック。手ごろな価格のSC-500N1/DVIは幅広い入力ソースに対応し、静止画に加えて音声付き動画のキャプチャーもできる。ただし、ほかにデスクトップPCが必要なうえ、HDCPには対応していない。どちらも一長一短があるとはいえ、通常では撮れない画面を保存できるのは大助かり。筆者のような特殊なニーズを持つ人向けではあるものの、できれば低価格化や高性能化を期待したい。
筆者紹介─柳谷智宣
1972年生まれ。ネットブックからワークステーションまで、日々ありとあらゆる新製品を扱っているITライター。日経パソコンオンラインで「ビジネスPCテストルーム」、週刊SPA!で「デジペディア」を連載するほか、パソコンやIT関連の特集や連載、単行本を多数手がける。近著に「ポケット百科 GALAXY SII 知りたいことがズバッとわかる本」(翔泳社)、「Dropbox WORKING」(翔泳社)、「仕事が3倍速くなるケータイ電話秒速スゴ技」(講談社)、「PDFビジネス徹底活用技」(技術評論社)。
この連載の記事
-
第342回
トピックス
低解像度の古い写真を高画素化するAI「Topaz Gigapixel AI」で印刷品質にするワザ -
第341回
iPhone
iOS 16で変わった時計のフォントは変更可!? ロック画面を思いっきりカスタマイズしよう -
第340回
スマホ
バッテリー消耗問題が解決したiOS 15.4の新機能をチェックする -
第339回
スマホ
新顔のスマートリモコン「Nature Remo mini 2」で家中の家電をスマホでオンオフするワザ -
第338回
iPhone
格段に進化したiOS 15! イチオシの新機能10を一挙紹介 -
第337回
トピックス
標準機能が充実しているVivaldiブラウザーに乗り換えればウェブ閲覧が超快適になる -
第336回
トピックス
3000円以下で手に入る防水防塵ナイトビジョン対応の高性能監視カメラ活用術 -
第335回
iPhone
スマートトラッカーの決定版「AirTag」を活用して探し物を即見つけるワザ -
第334回
トピックス
今年ブレイクの予感!? ありとあらゆる情報を一元管理するサービス「Notion」がイチオシのワケ -
第333回
トピックス
もっと便利に活用しよう! Googleスプレッドシート使いこなしテクニック 7選 -
第332回
トピックス
Windows 10標準ブラウザー「Edge」がChromeの機能を使えるようになっているの知ってた? - この連載の一覧へ