RGBやS-VIDEO、コンポジット入力の映像をキャプチャーする
OSが起動する前の画面を撮る場合、以前はカメラで撮影するしかなかったが、今では直接キャプチャーできる製品がいくつか登場している。例えば、「第62回 ゲーム機やスマホの画面をPCでキャプチャーする技」ではHDMI出力の映像を保存する方法を紹介した。
RGBなどの映像出力しか持っていない古いPCなどの画面をキャプチャーするなら、EIZOの産業用モニター「DuraVision FDX1002」が利用できる。モニター単体で表示している画像をUSBメモリーに保存できるのが特徴だ。
キャプチャできる解像度は640×400ドット~1024×768ドットで、垂直周波数は56Hz~75Hz。垂直周波数が56HzのPC-9801(NEC)や、67HzのApple Macintoshなどの画像もキャプチャーできるのだ。古いPCだと今時の液晶ディスプレイで表示できないので、画面を確認するためにも利用できる。
USBメモリーはなんでもよいのだが、ファイルシステムをFATにしておく必要がある。NTFSなどを利用しているならフォーマットしておこう。ちなみに、USBメモリーは直接端子に装着すること。USBハブ経由の利用には対応していない。
映像が表示されたら、画面下の「C」ボタンを押すだけでキャプチャーが可能。画面上には、保存されたファイル名がオーバーレイ表示される。キャプチャ画像はBMP形式で、ファイルサイズは1枚2.25MB。保存速度はUSBメモリーの性能に依存するので、連続キャプチャーするなら高性能な製品を利用しよう。
画像の明るさやコントラスト、色合いなどはモニターの設定メニューから変更できる。画面を上下反転させたり、表示位置の基準となるカーソルを表示することも可能だ。
モニターのボタンを押すだけで、連番付きのファイルが保存されるのは非常にラク。仕事で大量の画面キャプチャーを撮ることがあるなら是非ほしい製品だ。とはいえ、直販価格が16万4000円とやや高い。カメラ撮影やPCを買い直すといった手間やコストと比較して導入を検討したい。
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